中村扇雀の公式ブログ

「公演収録」

2018年5月26日

2年前のコクーン歌舞伎「四谷怪談」はシネマ歌舞伎になりましたが今回の「切られの与三」はWOWOWでの収録となり23日の2回公演を撮影を致しました。
当日ご覧になった方は最前列に有人のカメラがドンと置いてありご迷惑をおかけいたしました。お詫び致します。
私達も最前列の真ん中から撮影されると余計な意識が働いてしまった気がします。

公開日は決まっていませんので決まりましたらまたご報告致します。

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「ロシア公演」

2018年5月23日

今年の9月にモスクワとサンクト・ペテルブルグで歌舞伎公演が行われ参加することになり
21日の午前中にロシア大使館内で記者会見を行い正式発表となりました。

http://www.kabuki-bito.jp/news/4741

海外公演は今回で6回目となりますがこの公演がチェーホフ演劇祭に参加している事に意義があると思います。
かつてルーマニアのシビウでの演劇祭に中村座として参加した時に各国の様々な演劇に触れたことは素晴らしい経験でした。井の中にいてはいけないと痛感した覚えがあります。

今のコクーン歌舞伎の演出・串田和美さんも野田歌舞伎の野田秀樹さんも海外の演劇と深くつながっています。そのエッセンスを歌舞伎に持ち込んで下さっていること。又それを受け入れていることは歌舞伎にとってありがたいことだと思っています。

海外での歌舞伎公演は現地の多くの方にご覧いただきたいのですが、日本の方にも現地に赴いて海外での歌舞伎の評価というかお客様の反応を感じていただきたいですね。

ロシア公演とは関係ありませんが記者会見に松竹株式会社 経営企画部 広報室
ちょろ松が来ていたのでツーショット。
皆さん宜しくお願い致します。

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「残り一桁に。」

2018年5月23日

残り9日、コクーン歌舞伎らしい仕上がりになった今回の「切られの与三」
お客様のとの距離が近く雰囲気は歌舞伎座とも違う一面があり、カーテンコールを連日していると歌舞伎座も通常カーテンコールがあっていいのかな等と感じています。

七之助さんの18日の誕生日にはカーテンコールの最後にハッピーバースデーをピアノのキョンさんに弾いてもらい劇場内、客席や舞台皆で合唱は歌舞伎座では観られな光景でした。

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お客様の反応も様々ですが、今迄出演をしたコクーン歌舞伎の中では1番運びがよくわかりやすく筋も入り組んでなく、休憩が10分と15分2回あり見やすいような気がしています。
休憩が長いと食堂などないコクーンでは休み疲れしてしまうこともあるかもしれません。
3幕に別れる構成もそれぞれの幕の持っている色が違うこともあり興味がそがれないと思います。新しいコクーン歌舞伎の作品が生まれたのではないでしようか。

このコクーン歌舞伎が将来古典に昇華するかどうかが作り手の課題、あるいは使命だと思います。歌舞伎の中に流れている古典の力を現代に融合させる場がコクーン歌舞伎なのではないでしようか。

残り日数が一桁になりましたが当日券もございます。

是非新作のコクーン歌舞伎に足をお運び下さい!

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「足跡姫WOWOW再放送」

2018年5月15日

昨年出演した野田マップ作品の再放送です。
この演技で宮沢りえさんは読売演劇大賞を受賞しました!
今一度感激の舞台をお楽しみ下さい!

2018年5月20日(日)14:30~17:15
WOWOWライブ
『足跡姫』~時代錯誤冬幽霊~

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「コクーン歌舞伎「切られの与三」」

2018年5月 9日

4月10日からコクーンの稽古場スタジオで稽古が始まり5月4日からシアターコクーンに入り舞台での稽古に移りました。
その間1日だけ休みを取りあとは集中して新作を創り上げる作業に集中しています。

今回の「切られの与三」は音楽がまず注目点です。
古典を現代に活かす方法は各種ありますし実際に試されています。
演技の中にもコクーン歌舞伎は歌舞伎役者と串田さんの母体である自由劇場で育った方々また初めてコクーン歌舞伎に参加する役者さんと多様です。
自ずと台詞術や体のこなしもそれぞれ違っていますがその融合体であることをまず前提に観て頂くことは寛容だと思います。
歌舞伎の伝統から生まれた法則やルールまたは型と呼ばれているものがコクーンでは枠が取り払われているとお考え下さい。
それを踏まえた上で新しく生まれた「与話情浮名横櫛」を楽しんで頂きたいと思います。

ポスターやパンフレットには私は観音久次の一役が書かれていますが、舞台では講釈師、和泉屋多左衛門、観音久次の3役を務めています。

新作のコクーン歌舞伎を是非御覧下さい。
チケットはこのホームページからもまた当日券もございます。

お待ちしています。そしてご感想もお寄せ下さい。

稽古場でのミュージシャン
心地よい驚きになると思います。

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「虎之介トークイベント」

2018年5月 1日

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チラシのとおり虎之介がトークイベントに参加いたします。
昨年の8月歌舞伎座出演から舞台は遠ざかっていますので、連休中ですが是非ご参加下さい。

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「ご冥福をお祈り申し上げます」

2018年4月29日

竹本住大夫師匠の逝去を知り心から哀悼 の意を表します

ご生前に義太夫のお稽古をして頂いたことは私の生涯の宝です
玉手御前を教えて頂きたかったのが叶わす残念でなりません
「あんたはんは東京の生まれやさかいなまりがしんどいな。がんばんなはれ。」
のお言葉を胸に義太夫狂言を大切にしていきたいと思っています

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「岩波文庫「与話情浮名横櫛」」

2018年4月15日

コクーン歌舞伎上演演目
瀬川如皐作「与話情浮名横櫛」が岩波文庫より出版されています。

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かなり分厚い本ですが、初日は5月9日ですので参考に一読をお勧めします。
コクーンでの上演台本は上演時間の関係や演出の串田さんの構想でかなりの部分で手を加えられ創作の部分もありますのでこの原作の流れを一度体験してから舞台を見られるのもまた面白いかもしれません。勿論前知識なしでご覧になるのも楽しみ方の1つですので必ずお読み下さいというものではありませんが、古典に触れる機会が日頃少ないと思い、ご参考までに紹介致します。

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「祖父の命日」

2018年4月15日

4月13日は昭和58年に亡くなった祖父2代目鴈治郎の命日です。
35年の月日が流れました。

10日に始まったコクーン歌舞伎の稽古が台本の進捗の都合で休みとなったので、まだ観れていなかった「リメンバーミー」を観るためオープンしたての日比谷ミッドタウンに足を運んできました。
地下鉄の駅とも直結しているので人の数は多いのですが銀座SIXのオープンの時程ではありません。ゆっくり見て回ったわけではありませんが、飲食店に力を入れている印象です。

「リメンバーミー」は今年のアカデミー賞の長編アニメの受賞作ですのでディズニー作品という事もあって楽しみにしていました。
祖父の命日に観ることになったのも何かの縁でしょう。
まさに自分の祖先とのDNAの繋がりの物語で、涙腺を刺激される方は多いのではないでしょうか。映画館の中ではすすり泣く方もいらっしゃり、亡くなった身内が脳裏に浮かび命日だからという訳ではないのですが同じ仕事に就いている事に改めて感謝し嬉しい気持ちになる後味の良い映画で期待通りでした。映画に不可欠な音楽も心地よく、ディズニー映画のお客様を楽しませる力は安定しているので見逃せません。

映画館の客席が本編開始とともに暗くなる瞬間が大好きです。スーと違う世界に引き込まれていく感触。魔法にかかった瞬間です。
今回も必需品のポップコーンと共に約2時間の夢の世界へ誘われて来ました。

祖父の命日に祖父をそして祖母や身近で亡くなった皆んなを思い出しながら帰路につき、素敵な作品に出会えて自分なりに供養ができた良い日となりました。

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「観劇1週間」

2018年4月 8日

4月2日上七軒「北野をどり」
3日宮川町「京をどり」
5日松竹座「ワンピース」
6日御園座「廓文章 吉田屋」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

コクーン歌舞伎の台本が上がってこないのでこの時間を利用して色々観てきました。
客席に座るのは楽しいですね。そして客席に座らないとお客様の気持もわからないなとつくづく感じます。
ただ歌舞伎を観に行くと役者の感覚というか劇評家の感覚というか演出家の感覚というか楽しむ上にいろんなことを感じながら観てしまいます。

御園座の「廓文章 吉田屋」は甥の壱太郎が夕霧で出演していること、そして玩辞楼十二曲の一つであり私にとって家の芸でもあるのでどうしても新幸四郎さんがどのように作り上げているか必ず観たいと思っていました。
玩辞楼十二曲では常磐津での上演となりますが関東の演出は清元での上演となります。
やはりその違いは大きく、観た後の最初の感想は比較するものではないなと言う気持ちでした。
伊左衛門の人物像の作り方も違い、また上方の空気感は清元では出づらいように思います。間のとり方、台詞の粘り方、体のこなし等大きな違いがあります。

私自身は、今後伊左衛門を演じる時に清元での上演はおそらく機会がないと思いますのでとてもいい経験でした。改めて自身の「廓文章 吉田屋」を作る時に大事にしなくてはいけないポイントも見つかり芝居を観ることの重要性を再認識し次第です。

前後しますが「北野をどり」と「京をどり」は4月の公演に出ていると決して観られないので嬉しい限りです。
芸妓さんたちは踊り・長唄・鳴物と普段から常に稽古に励んでいます。その成果を見せるときでもありこちらも楽しみにしていました。前半は舞踊劇で後半は舞踊の構成はどの花街も大抵同じです。
上七軒は今年は動物が出てきて狐と狸の争いに天神さまが出てきて丸く収める筋で作が斎藤雅文さんだったのには驚きでした。新派の演出家で私の「恐怖時代」も演出してもらった方なのでいろんな場所で仕事してるんだなとへんな感心をしてしまいました。
楽しく拝見してました。巧拙よりも演者も観客も理屈抜きで楽しむ事が最も必用なことなのではないでしょうか。開演前にお茶席でお茶を頂きしっかり楽しんできました。

宮川町の「京をどり」は初見なので有名な宮川音頭が何より楽しみでした。
大人数でのテンポの良い群舞、その派手さは見事なもので一見の価値は有ります。
それと同年輩のふく葉さんの踊り、素敵でした。地唄舞を川口流家元故川口秀子さんと吉村流家元故吉村雄輝さんにお稽古をして頂いた経験から正月の松竹座で金屏風だけの舞台面で燭台を立てて地唄舞を舞ってみたいと常々思っていたので、ふく葉さんの舞台に触発されました。是非演ってみたいですね。芸を積み重ねてきた素晴らしさを堪能しました。

「ワンピース」ついに観れました!
Dの配役で猿之助さんがシャンクスで尾上右近君のルフィ、ハンコックの回です。
正直、ワンピース世代ではないのでキャラクターに対する思い入れは決して大きいとは言えないのですが、舞台は楽しかった。お客様の盛り上がりも凄くタンバリンを持って立ち上がっての反応はゆずの曲もノリの良い素敵な曲でさながらコンサート会場でした。
スーバー歌舞伎という命名は以前から的を得ているなと思っていましたがまさにスーバーだったと思います。役者も生き生きしていて客席に十分その熱意は伝わっていました。
先日の「東海道四谷怪談」も、、、いのうえ歌舞伎の劇団☆新感線も花組芝居も滝沢歌舞伎も、もとネタは歌舞伎ですから我々歌舞伎の可能性の広さに改めて気付かされます。

これも以前から思っていたことですが、シェイクスピアもTシャツとGパンで演じることもあるわけですから、歌舞伎座で洋服の古典が不可能ではないのかもしれません。
などと終演後ミナミの行きつけの店で夢想の中に浸っていました。

最後に「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
皆さんは映画1人で見る派ですか、それとも複数で見る派ですか。
私は圧倒的に1人で見る機会が多い側です。塩味ポップコーンと共に。
年間を通して自宅のケーブルTVやTSUTAYAやネットでかなりの数の作品を見ていると思います。
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」監督スティーブン・スピルバーグで出演メリルストリープとトム・ハンクスとみただけで絶対に見ようと決めていました。
期待を裏切られることはなかった。アカデミー賞の最優秀主演女優賞にまたノミネートされた演技は相変わらずリアリティに溢れ観客を引きつけてやまない。
ストーリーの運びや緊迫感、見た後の爽快感、ラストシーンの上手さ。
お薦めします。勿論、人それぞれ好みがありますが、私は大好きでした!

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