中村扇雀の公式ブログ

「岩波文庫「与話情浮名横櫛」」

2018年4月15日

コクーン歌舞伎上演演目
瀬川如皐作「与話情浮名横櫛」が岩波文庫より出版されています。

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かなり分厚い本ですが、初日は5月9日ですので参考に一読をお勧めします。
コクーンでの上演台本は上演時間の関係や演出の串田さんの構想でかなりの部分で手を加えられ創作の部分もありますのでこの原作の流れを一度体験してから舞台を見られるのもまた面白いかもしれません。勿論前知識なしでご覧になるのも楽しみ方の1つですので必ずお読み下さいというものではありませんが、古典に触れる機会が日頃少ないと思い、ご参考までに紹介致します。

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「祖父の命日」

2018年4月15日

4月13日は昭和58年に亡くなった祖父2代目鴈治郎の命日です。
35年の月日が流れました。

10日に始まったコクーン歌舞伎の稽古が台本の進捗の都合で休みとなったので、まだ観れていなかった「リメンバーミー」を観るためオープンしたての日比谷ミッドタウンに足を運んできました。
地下鉄の駅とも直結しているので人の数は多いのですが銀座SIXのオープンの時程ではありません。ゆっくり見て回ったわけではありませんが、飲食店に力を入れている印象です。

「リメンバーミー」は今年のアカデミー賞の長編アニメの受賞作ですのでディズニー作品という事もあって楽しみにしていました。
祖父の命日に観ることになったのも何かの縁でしょう。
まさに自分の祖先とのDNAの繋がりの物語で、涙腺を刺激される方は多いのではないでしょうか。映画館の中ではすすり泣く方もいらっしゃり、亡くなった身内が脳裏に浮かび命日だからという訳ではないのですが同じ仕事に就いている事に改めて感謝し嬉しい気持ちになる後味の良い映画で期待通りでした。映画に不可欠な音楽も心地よく、ディズニー映画のお客様を楽しませる力は安定しているので見逃せません。

映画館の客席が本編開始とともに暗くなる瞬間が大好きです。スーと違う世界に引き込まれていく感触。魔法にかかった瞬間です。
今回も必需品のポップコーンと共に約2時間の夢の世界へ誘われて来ました。

祖父の命日に祖父をそして祖母や身近で亡くなった皆んなを思い出しながら帰路につき、素敵な作品に出会えて自分なりに供養ができた良い日となりました。

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「観劇1週間」

2018年4月 8日

4月2日上七軒「北野をどり」
3日宮川町「京をどり」
5日松竹座「ワンピース」
6日御園座「廓文章 吉田屋」「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」

コクーン歌舞伎の台本が上がってこないのでこの時間を利用して色々観てきました。
客席に座るのは楽しいですね。そして客席に座らないとお客様の気持もわからないなとつくづく感じます。
ただ歌舞伎を観に行くと役者の感覚というか劇評家の感覚というか演出家の感覚というか楽しむ上にいろんなことを感じながら観てしまいます。

御園座の「廓文章 吉田屋」は甥の壱太郎が夕霧で出演していること、そして玩辞楼十二曲の一つであり私にとって家の芸でもあるのでどうしても新幸四郎さんがどのように作り上げているか必ず観たいと思っていました。
玩辞楼十二曲では常磐津での上演となりますが関東の演出は清元での上演となります。
やはりその違いは大きく、観た後の最初の感想は比較するものではないなと言う気持ちでした。
伊左衛門の人物像の作り方も違い、また上方の空気感は清元では出づらいように思います。間のとり方、台詞の粘り方、体のこなし等大きな違いがあります。

私自身は、今後伊左衛門を演じる時に清元での上演はおそらく機会がないと思いますのでとてもいい経験でした。改めて自身の「廓文章 吉田屋」を作る時に大事にしなくてはいけないポイントも見つかり芝居を観ることの重要性を再認識し次第です。

前後しますが「北野をどり」と「京をどり」は4月の公演に出ていると決して観られないので嬉しい限りです。
芸妓さんたちは踊り・長唄・鳴物と普段から常に稽古に励んでいます。その成果を見せるときでもありこちらも楽しみにしていました。前半は舞踊劇で後半は舞踊の構成はどの花街も大抵同じです。
上七軒は今年は動物が出てきて狐と狸の争いに天神さまが出てきて丸く収める筋で作が斎藤雅文さんだったのには驚きでした。新派の演出家で私の「恐怖時代」も演出してもらった方なのでいろんな場所で仕事してるんだなとへんな感心をしてしまいました。
楽しく拝見してました。巧拙よりも演者も観客も理屈抜きで楽しむ事が最も必用なことなのではないでしょうか。開演前にお茶席でお茶を頂きしっかり楽しんできました。

宮川町の「京をどり」は初見なので有名な宮川音頭が何より楽しみでした。
大人数でのテンポの良い群舞、その派手さは見事なもので一見の価値は有ります。
それと同年輩のふく葉さんの踊り、素敵でした。地唄舞を川口流家元故川口秀子さんと吉村流家元故吉村雄輝さんにお稽古をして頂いた経験から正月の松竹座で金屏風だけの舞台面で燭台を立てて地唄舞を舞ってみたいと常々思っていたので、ふく葉さんの舞台に触発されました。是非演ってみたいですね。芸を積み重ねてきた素晴らしさを堪能しました。

「ワンピース」ついに観れました!
Dの配役で猿之助さんがシャンクスで尾上右近君のルフィ、ハンコックの回です。
正直、ワンピース世代ではないのでキャラクターに対する思い入れは決して大きいとは言えないのですが、舞台は楽しかった。お客様の盛り上がりも凄くタンバリンを持って立ち上がっての反応はゆずの曲もノリの良い素敵な曲でさながらコンサート会場でした。
スーバー歌舞伎という命名は以前から的を得ているなと思っていましたがまさにスーバーだったと思います。役者も生き生きしていて客席に十分その熱意は伝わっていました。
先日の「東海道四谷怪談」も、、、いのうえ歌舞伎の劇団☆新感線も花組芝居も滝沢歌舞伎も、もとネタは歌舞伎ですから我々歌舞伎の可能性の広さに改めて気付かされます。

これも以前から思っていたことですが、シェイクスピアもTシャツとGパンで演じることもあるわけですから、歌舞伎座で洋服の古典が不可能ではないのかもしれません。
などと終演後ミナミの行きつけの店で夢想の中に浸っていました。

最後に「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」
皆さんは映画1人で見る派ですか、それとも複数で見る派ですか。
私は圧倒的に1人で見る機会が多い側です。塩味ポップコーンと共に。
年間を通して自宅のケーブルTVやTSUTAYAやネットでかなりの数の作品を見ていると思います。
「ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書」監督スティーブン・スピルバーグで出演メリルストリープとトム・ハンクスとみただけで絶対に見ようと決めていました。
期待を裏切られることはなかった。アカデミー賞の最優秀主演女優賞にまたノミネートされた演技は相変わらずリアリティに溢れ観客を引きつけてやまない。
ストーリーの運びや緊迫感、見た後の爽快感、ラストシーンの上手さ。
お薦めします。勿論、人それぞれ好みがありますが、私は大好きでした!

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「墓参」

2018年4月 1日

鎌倉霊園にある林家のお墓に墓参

桜満開の時期に来れたのは本当に久し振りで心が落ち着きます

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近況報告に時間が取れたら参ります
お墓は今自分が生きていることへの感謝の原点なので心落ち着きます

先祖は関西ですが祖父二代目鴈治郎は長男ではなかったのでこの鎌倉霊園に先祖の供養塔と林家の墓を両親が建てました

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お墓で役の報告とか次の役の報告とかしていると思ってもなかった役が浮かび演りたくなってくる事があるのですがそれも先祖からのDNAだと思っています

特に初代鴈治郎は新しいもの好きだったらしいので

今回もまだ演ったことがなく新しく演りたい役がいくつか浮かんできました

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「美味しかった!」

2018年4月 1日

NIGOさんプロデュースのカレー屋さんCURRY UPへ初来店
虎之介の一押しバターチキンカレーと自分の好みのキーマカレーのコンビを注文
バターチキンカレーはまろやかでキーマカレーは辛すぎずスパイスが香って癖になる感じ
お米が粒が少し小さめなのかお皿にグッとプレスされて提供されるのですがルーとの相性はぴったりです!普通のカレー屋さんはふわっとしたお米を提供すると思うのですがこのバランスが特徴かもしれません
好みです
タンドリーチキンがメニューにあったのですが今日は無く残念
千駄ヶ谷小学校交差点すぐそばです

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店内の可愛い時計

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また来ます

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「35周年ディズニーランド」

2018年3月30日

今年35周年を迎える東京ディズニーランド!

舞台と舞台の合間で必ず来てるディズニーリゾート。
35年間通い続けても色あせない素晴らしさは何なのでしょう。
どこがいいのと聞かれたら好きな食べ物を何故好きなのと聞かれるのと同じ答えで好みだからと答えてしまうと思うんです。
還暦を2年後に控えてますが変わらず好きです。

千穐楽を迎えると完全に一度頭の中から前日までの事を消去しようと努めます。
そうしないと次の演目が頭に入ってこないんです。

4月10日から5月のコクーン歌舞伎の稽古開始となり台本がまだできていないので台本が来るまでは完全な休暇となりました。
勿論、「与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)」の資料を集めたり準備は始めますが、近年の串田さんの演出はご本人の口から演出プランを聞かないと方向性がわからないのであまり多くの準備はしません。

通年でわずかの休暇なので有意義に活用と思っています。

そこでディズニーシーとランドに2日かけて行って来ました。
28日にシーへ
公開中の「リメンバー・ミー」のペイントがロストリバーデルタにあり
今年のアカデミー賞の長編アニメーション賞受賞作なので是非観たいと思っていたので1枚。
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ディズニーシーに行かれて夕食に迷ったらホテル・ミラコスタの中華シルクロードガーデンがお薦めです。
必ず行っています。

昼ごはんはネットで予約出来るリストランテ・ディ・カナレットで運河の横のテラスでイタリアン。
ちょっとした工夫でもファンとしては嬉しいものです。

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宿泊したホテルから夜明けのディズニーリゾート

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2日目はランドへ
ここでしか履かないVANSとDisneyのコラボシューズ
お気に入りです

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桜の咲いてる時期に来たのは久し振りで桜越しのシンデレラ城はも年に1週間くらいなので桜好きとしてはちょっと嬉しかった。

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そして月下のシンデレラ城

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移動はモノレールで
イースター特別バージョン

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2日間遊び尽くして帰ってきました。

歌舞伎の舞台を初めての方にディズニーに行くのと同じ気持ちで来てくださいと常々言っていますが、この楽しさと同様の楽しさを提供するのは並大抵ではありませんが、この満足感をお客様に味わって頂きたいとは願っています。
私の物差しですが。

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「錦祥女を努めて」

2018年3月30日

3月歌舞伎座大歌舞伎も27日に千穐楽を迎え25日間の全日程を終了しました。
ご来場下さった皆様、心から御礼申し上げます。

歌舞伎座は全国の劇場や会館、ホール等演劇を上演する全てのスペースの中でも特別な場所で、この場所で役を演じることの責任や重みをいつも感じます。
今回は初演(文楽)時に17ヶ月ロングランの記録を作った近松門左衛門の名作「国性爺合戦」
の久し振りの上演で、"錦祥女"は多くの先輩が演じた役でもあり楽しみにしていた演目でした。

3月19日の「国性爺合戦」でも話しましたが
約300年程前の近松門左衛門の名作を歌舞伎に移した演目で今回も文楽の上演床本を練り直し近々の歌舞伎上演の台本に数か所の手直しを自分なりに入れて舞台に臨みました。

今回の4場は錦祥女と義理の母である渚と2人の女性の葛藤が中心となった人間ドラマであり渚を務められた秀太郎のお兄さんとの母娘がドラマの中心となっています。
義太夫狂言を得意となさるお兄さんとの共演は大変楽しくまた勉強にもなります。
常々役を好きになることをモットーにしていますがこの"錦祥女"は演れば演るほど好きになっていった役となりました。

楼門の上に城主の妻としてあらわれ約20年振りの父との再開、旦那様と父、義母の間に挟まれての葛藤。そして自害して義を立てる気高さ。
どこをとってもやり甲斐があり、そして普段着ることのない中国風の衣裳に派手な冠を乗せた鬘と楽しい限りです。

楼門の場では門の上ということもあり動きが少なく義太夫中心ですのでお互いの息が一番重要になってきます。六大夫さんと燕太郎さんの竹本のコンビと25日間25回努め、問題点や改善点等話し合いを進め結果が得られたと思っています。歌舞伎の大夫さんは文楽の太夫さんに稽古をしてもらうこ通常は無いので録音を聞いて勉強しているのですが、本作品に限らず義太夫の持っている魅力を歌舞伎という形態を通して更に表現していくこと。それは大きな目標です。

言葉が難解な部分はありますがお客様に近松門左衛門の作品の素晴らしさが伝わればと願いつつ舞台に立っていました。
大好きになった"錦祥女"、再び演じられる事を願いつつ5月コクーン歌舞伎に気持ちを切り替えます。

1ヶ月ありがとうございました。

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「夜桜」

2018年3月26日

目黒川は近年都内のお花見スポットとして有名になりましたが、一昨日中目黒の"裏虎"というお店で会食をした帰りに寄ってきました。
物凄い人出に驚かされましたが、この美しさを見れば人が集まるのは仕方ありません。

桜はほんの一瞬しか命はありませんがその美しさは幽玄の世界に誘ってくれます。

大好きな花です。

昨年の8月野田歌舞伎で「贋作桜の森の満開の下」を上演しましたがふと思い出していました。
桜には何故か死後の世界、亡くなっていった人々を彷彿させる力があると以前から感じています。

雑踏の中で10分ほどの滞在でしたが今年も満開の桜の下に立てた喜びに浸っていました。

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雑踏が嫌いな方
ご自宅で美味しい夜桜をお薦めします。お気に入りです。
"末富"の「夜桜」練り羊羹です。
京都本店か全国高島屋で入手できます。

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「日日是好日」

2018年3月24日

日日是好日のカテゴリーを追加しました。
昨年亡くなられた敬愛していたアートディレクターの長友啓典さんのブログ『日々@好日』
が大好きでした。先日一周忌を迎えました。その模倣です。
浩ちゃんならええわやってやと言ってもらえるような気が勝手にしています。

3月8日
下北沢ザ・スズナリ
「毒おんな」椿組2018年春公演
久し振りのスズナリに心躍りました。新宿ゴールデン街の"くらくら"からのご縁で椿組の公演に。主催者の外波山文明さんは気さくな愛すべき演劇人で飲み屋の親父さん。舞台にも人柄が溢れています。主演はキョンキョンこと小泉今日子さん。スズナリの空間に見事にマッチして完璧な毒婦。何よりも舞台にあるリアリティ感が心地よく嫌味なく現実の事件の進行を覗き見ている臨場感は最高に楽しめました。終演後一言お疲れ様を云い恵比寿の"翁"で大好きな蕎麦そしてゴールデン街の"くらくら"で外波山氏に会いに。
哲明さんの番号を引き継いだバーボンのボトルで乾杯。芝居、美味、美酒。これ以上は望めません。

ここに掲載するこの公演のチラシが黒田征太郎さんのてによるもので、亡くなった長友啓典と長年K2という会社をお二人でなさっていた方で私も大好きな方なのです。これも何かの縁のような気がします。

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3日21日
よみうり大手町ホール
「東海道四谷怪談」
砂岡事務所プロデュース
スズナリの座席に置かれた多くのパフレットの中にこの公演のチラシが入っていました。
花組芝居の加納幸和さんの脚本と劇団鹿殺しの丸尾丸一郎さんの演出がどうしても気になり初めてeプラスでチケット申し込んでファミリーマートで受取公演に出向きました。
生憎の雨の中大手町の読売新聞本社に足を踏み入れるとそこには読売ジャイアンツの大きな垂れ幕が下がり、ジャイアンツファンの私としては聖地に来た気分をまず味わいました。
そして驚いたのが客層です。東海道四谷怪談なのに年齢層が若い。コクーン歌舞伎で私がお岩様を演らして貰ったときと比べると雲泥の差にまず驚く。アイドルのコンサートのような客層で男性率は極端に低い。この時点で嫌な予感がしたのですが、幕が開いてその予感が外れたことにかすかな喜びと次に嬉しさがこみ上げてきました。それは南北の書いた四谷怪談がスピーディーに展開されていきます。加納さんの脚本なので原作の言葉がきちっと残っています。塩谷浪人とか高師直とかの言葉そのままなので周囲の若いお客様はおそらく仮名手本忠臣蔵を見たこと無い方ばかりに思われるのでどう理解しているのが不安に思いつつも舞台に集中。宅悦役の植本純米(潤改め)とかつて仕事をしたことがあるので彼の出演も足を運ぶ要因ではあったのですが、完全に鶴屋南北でした。和装と洋装のふたパターンありこの日は和装公演でしたが、洋装の公演に思いが行ってしまいます。刀等の小道具はどう扱うのだろう。髪すきの時の髪形は?色々思っいるうちにふとシェイクスピアに思いが移り、ジーパンにTシャツのハムレットがあるのだから歌舞伎座で現代の扮装で古典の演目は出来るのかも、等と妄想したりもしてました。とにかく夢の場も与茂七の仇討ちも三角屋敷も地獄宿も全て込みで2時間15分に収まっていて現代のギャグ(なだぎ武さん)ありで物凄い刺激になりました。木下歌舞伎の場合は完コピをしてから作品に取り組むのですが皆さんはどうしていたのか。そして何より全員が男性。即ち女形なんです。お袖の"白瀬裕大"さん特に素敵でした。皆さん役者以外の活動をしてらっしゃるようなので客層を理解できましたが、このお客様が歌舞伎座に来てもらうにはどうしたら良いのだろうと思いつつこれも歌舞伎だ!がすべての感想です。観てよかった。

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終演後は"ビストロシンバ"で舌鼓を。好きな店です。


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「日本芸術院賞」

2018年3月24日

平成29年度(第74回)日本芸術院賞授賞者に選出して頂きました。

歌舞伎美人のインタビューにもお答えしましたが、初舞台から半世紀の時が流れ改めて歌舞伎の家に生まれ歌舞伎に携われていることを幸せに感じています。

人生という限られた時間軸の中で、与えられた運命を、この先も歌舞伎を中心に様々な形で表現者として過去・現在・未来すべてのことに感謝の気持ちを忘れずに自分なりに生きていく事を楽しみたいと思っています。


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