「玩辞楼十二曲の内「土屋主税」」
2011年1月17日
昼の部の序幕「土屋主税」の "侍女お園" の写真です。
この芝居も、初代鴈治郎の為に書かれた作品ですので、代々伝えられた演出があります。
私はまだこの土屋主税を演じた事はありませんが、父の土屋主税を今回勤めていますお園を演じながら体で覚えていますので、兄がいつインフルエンザになって休演してもすぐに変われます(笑)。
東京にほぼ同じストーリーの義士外伝に「松浦の太鼓」という演目があります。
この主役の松浦候と土屋候の違いは愛嬌だと思います。
前者の松浦候は親しみの湧く殿様ですが、後者の土屋候は理知的で聡明であまり自分を表に出さず、幕切れにだけ自分を出します。
玩辞楼(がんじろう)十二曲のこの役は、特に初代鴈治郎の魅力を余す事無く引き出す為に渡辺霞亭が書き下ろしたた作品ですので、ある意味土屋候になりきるプラスアルファー初代鴈治郎になりきることも必要なのかも知れません。
誰もが知っている忠臣蔵の物語を赤穂浪士を演じずに討ち入りの感動を第三者として伝える面白さにこの作品の魅力があります。
お客様は土屋候と同じ感動を体感することがこの作品の大きな魅力です。
今回は土屋候を演じられませんでしたが、是非早い機会に演じたい演目です。
この演目の一幕見は¥1,500となっています!
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松浦の太鼓は、吉右衛門さんの殿様で拝見しましたが、かなり陽気で楽しかったです♪
それだけに、この土屋主税も是非拝見して比べてみたくなりました。
そうそう、松竹座、幕見席あるんですよね~。
うらやましいです!
演舞場だってお席余っているんだから、幕見があればちょっと時間が空いたときに気軽に見に行けるのに・・・と思います。
歌舞伎を気軽に見に来てもらえるためのやり方は、もっと簡単で身近なところにあると思うんですけどね。。