中村扇雀の公式ブログ

「本日 新橋演舞場四月公演千穐楽」

2011年4月25日

一ヶ月ありがとうございました。

世の中が自粛ムードの中大勢のお客様が足を運んで下さいました。


ここに4月12日の文化庁近藤長官のメッセージを転載させていただきます。


当面の文化芸術活動について

 このたびの東日本大震災によって亡くなられた方々のご冥福を衷心よりお祈り申し上げると共に,被災された方々に心からのお見舞いを申し上げます。被災地においては,今なお行方不明の方々の捜索が続き,不安かつご不自由な生活を余儀なくされている方々が多数いらっしゃることには胸が痛むばかりです。

 こうした中で,余震の恐れや計画停電,事業の自粛などにより,被災地以外の地域においても伝統的な行事や文化芸術活動が縮小されるなどの動きがあると承知しております。文化芸術は本来,私たちの心に安らぎと力を与え,地域の絆を強め,明日への希望を与えてくれるものであり,その縮小は経済社会全体の活力にとって好ましいものではありません。全国各地の活発な文化芸術活動によって国民ひとりひとりが活力を取り戻すことが,日本全体の元気を復活させるために必要なことであり,被災された方々に対する一層の支援につながるものと考えます。こうした動きはまた,復興に向けた力強い日本の姿を国際的に印象づけることにもなりましょう。

 被災地では様々な生活支援事業に加え,既に各地で文化芸術を通して被災された方々を慰め,勇気づける自主的な取組みが見られることに意を強くしています。文化芸術は,復興への歩みを進める方々の心の滋養になることを過去の経験が物語っているからです。また大震災直後から国の内外で文化芸術分野におけるチャリティーの催しが数多く行われ,それらを通じて皆様が心を一つにして支援の動きを強めておられるのを目の当たりにしております。海外のアーティストによる支援活動も広がっており,芸術家の国境を越えた連帯と,文化芸術のもつ力を再認識しました。

 文化庁は,従来の文化芸術振興策を積極的に推進すると共に,被災地の復興と歩調を合わせながら,現地での文化芸術活動への支援など,被災された方々を勇気づける取組みにも意を用いて参ります。

 今後,被災された方々に心を寄せつつ,電力事情,安全性等を十分踏まえながら,それぞれのお立場で,文化を創造しあるいは親しむ活動を積極的に行うことにより,日本の力強い復興を支えてくださいますようお願い申し上げます。

 平成23年4月12日
 文化庁長官  近藤誠一
http://www.bunka.go.jp/bunkazai/chokan_message_110412.html


まさに私達の気持ちを代弁して下さいました。

自分の身の丈にあった行動をして行きたいと思います。

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コメント

扇雀さん、演舞場千穐楽おめでとうございました!

先日、桜の咲いた被災地で、地元民によるお祭りが行われたというニュースを見ました。
その中で、地元に古くから伝わる伝統芸能(踊り)で盛り上がり、
またそれを見ながら笑顔で酒を酌み交わす人々の姿がありました。
文化庁長官がおっしゃるとおり、
長い歴史のなかで、今回のような規模の震災が起きても文化芸能がなくならず残ってきたのは、
やっぱり人々が心の拠り所にしていたからだと私も思います。

楽しみにしていた巡業がなくなってしまったのは残念でしたが、
これからも公演を通して、復興を支援していってくださいね!
私もそんな役者さんたちを応援していきたいと思います。(^-^)
いつもありがとうございます。

まやさん
本当にありがとうございます。
巡業の中止決定はもう少し待てなかったのかと私も残念でなりませんが、三月の時点で原発事故や計画停電など周りを取り巻く環境があまりにも悪く数カ所の上演では興行が成立しないとのプロデューサーの判断ですので、仕方がないのだと思います。

私も父の近松座30周年と銘打っていただけに悔しくてたまりません。
30年前に父が近松座を設立した時と同じ年齢になりこの公演で近松の原作の世界に近づけるかなと楽しみにしていたのですか、再演の機会を願うばかりです。

ライフワークを持つということは自分の特権ですので大切なことだと思います。

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