中村扇雀の公式ブログ

「写楽の正体」

2011年5月16日

5月8日NHKスペシャル「浮世絵ミステリー写楽〜天才絵師の正体を追う〜」

http://www.nhk.or.jp/special/onair/110508.html

獅童君がナビケートしたこの番組を偶然見たのですが、写楽の正体見事に解き明かしていました。

1988年に出演した銀座セゾン劇場「きらら浮世伝」という舞台で山東京伝を演じたときに写楽の正体を調べてみたことかありました。舞台の内容も写楽にスポットを当てていたのでかなりの数の資料を読みましたが、当時は結局その答えを確信できる説には到達しませんでした。

しかし今回写楽の肉筆がギリシャで発見されたことにより、以前からそのひとつの説とされていた答え、阿波の能役者・斉藤十郎兵衞にを見出したのです。

写楽はやはり写楽で色々な説の誰でもないという考え方が何となく正しいのではと思っていたのですが、やはり最初に写楽は阿波の能役者・斉藤十郎兵衞と記述があった書物を信じるべきだったようです。

この番組は興味を持っていた事柄を解き明かしてくれましたが複雑な気持ちです。分かってしまうと謎は謎のままでよかったかなとも思いますが、皆さんは如何でしょう。

ちようど東京国立博物館平成館で写楽「特別展」が開催中ですので

http://sharaku2011.jp/

是非時間を見つけていってみたいと思っています。

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コメント

扇雀さん おひさしぶりです。

「写楽展」先日一足お先に鑑賞して参りました。
(鑑賞日の数日前にNHKの放送も見ていたのでフムフムとしたり顔で・・・(笑))
「あ~この表情はOOさんに似てるなぁ。」とか「この役者さん人気役者さんだったのかなぁ」とか楽しかったです。
決して美しく描かれているわけではないけれど、人の目をくぎ付けにさせる写楽の浮世の世界にどっぷり浸かって来ました。
現代に写楽が居たら、今の歌舞伎をどんな風に描いたんでしょうね。

お久し振りで〜す
コメントありがとうございます!

舞台がないと気が抜けるのかブログも少しサボってました。
すいません。

写楽ですが、この前のNHKは少しショックでした。写楽本は何十冊も出ていると思いますが、ああもあっさり解決すると長年夢を追っていた方達もなんか腑抜けてしまうかんじではないでしょうか。

歌舞伎役者にしてみるとちょっと怖い存在かな。
写真という現代の文明の利器がありますが、そこでは写しきれない内面まで表現した人かも知れませね。

「写楽展」楽しみです。

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