「オペラ『万葉集』」
2011年6月 4日
6月4日㈯
上野東京文化会館小ホール
小学校の同級生で作曲家の明(千住明さん)のコンサートに今日は行って来ました。
今週は劇場通いが続きます。嬉しい。
チラシのとおりですが、俳人である黛まどかさんが万葉集の歌人を選びその人物達の実際にあったドラマと折々に詠われた句を絡めストーリーを書き、オペラのように脚本に仕上げ、明が曲をつけ大友直人さんの指揮で演奏会形式での上演となりました。
俳句がオペラにと首をかしげました。が、余計な心配でした。
日本に生まれ奈良県も知っていて多少の歴史も覚えていますので、万葉の世界も距離が遠いわけではありません。
以前、NHKで万葉集の番組も出演しましたので興味はあったのですが、見事に当時をイメージさせてくれる構成になっていました。
写楽の絵は当時の人にとっては当たり前に身の回りにあり
俳句も万葉の時代には日常として生活に入っていたことがこの舞台から感じられます。
日本人にしか作れない世界なのではないでしょうか。
俳句に節をつけるのも私たちは句を読む節を何となく持っていますから、それをベースにしつつも違ったものを作るのも難しい作業だったのではないでしょうか。
全くの白紙の譜面に音符を埋めていく作業は、与えられたセリフを言う我々とは全く違うクリエイティブな仕事です。
6歳からの友達の仕事に敬意を表したい気持ちでいっぱいでした。
ソプラノの小林沙羅さん素敵でした。
言葉が聞こえ感情が響きました。
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