2011年8月記事一覧
「お墓参り」
2011年8月30日
来月の公演は玩辞楼十二曲「引窓」を初めて大阪で上演しますので、先祖に報告を兼ねてお墓参りに行って来ました。舞台があってお盆にお墓参りに行けず、28日が唯一の休みでしたのでゆっくりと鎌倉霊園に行って参りました。
もう少し頻繁にお墓参りが出来ればいいのですが、休みも少ない上に鎌倉ですので半日かかる為なかなか行けません。やはり先祖あっての自分ですのでお墓参りは自分の中では大切な行事の一つです。
向かって右が先祖の供養塔で左が祖父二代目鴈治郎夫妻の眠るお墓です。
この日は快晴で少し足を伸ばし由比ヶ浜まで出て海のそばにある「クワアイナ」というハンバーガーショップで昼食を取り、ほんの一瞬ハワイの気分に浸りました。このハンバーガーショップは東京青山にもありますが、ハワイオワフ島に本店があり、大好きなお店の一つです。ここは有名なハンバーガーショップですが、実はサンドイッチが美味しく、僕は全粒粉パンのBLT&AVOGADOをよく頼みます。この日も注文しましたがやはりこれはお薦め商品です。
たった一日の夏休みを有意義に過ごしました。
「本日 新橋演舞場八月公演千穐楽」
2011年8月27日
ご観劇下さった皆様誠にありがとうございました。
新作「東雲烏真似琴」の評判が良かった事が嬉しいの一言です。作・演出のG2さんもまた練りなおして再演したいとおっしゃっていたので心強い限りです。
改めてG2さんとの出会いと彼を歌舞伎に引き込んだ橋之助さんに感謝です。G2さんは年が僕の一つ上で同年代ということもあり会話が噛みあったのが幸運だったと思います。
「宿の月」も日を追うごとに作品の面白さが体に染みこんできた気がします。
西川流には沢山の素晴らしい舞踊劇が残っていますので、また初めての作品を探していきたいと思います。
今月のように立役と女形を演じる月は声を潰さないように気をつけますが、来月もまた立役と女形なので充分声を大切にしたいと思っています。
役者に大事なのは一声二顔三姿とも言うそうですから。
明後日から9月新歌舞伎座公演の稽古で来週の金曜日は初日です。
取り敢えず今日までのことは頭から一度追い出して忘れます。
稽古は4日間の短期ですから集中しなくてはいけません。
最後に関係者の皆様お疲れ様でした。
「お見舞い申し上げます」
2011年8月26日
新聞の記事で小澤征爾さんの休演が報じられ心配しています。
ご子息の小澤征悦さんとは仕事はしたことがないのですが、ジムが一緒だったり、行く店が同じだったりでお付き合いをさせてもらっています。
その関係上ご家族にお会いする機会が何度かあり、以前コクーン歌舞伎をお父様に見に来ていただいたりしてご縁がありました。
また松本の同じ劇場で小澤征爾さんのサイトウキネン・フェスティバルと松本歌舞伎を上演しているのもご縁を感じます。松本公演の時に是非と申し上げ、ご紹介したお店に行って下さったりもしていました。
大先輩として尊敬しています。新聞の記事で小澤征爾さんの復帰が報じられ心から喜んでいましたので、一日も早い回復をお祈り申し上げます。
「蓮(れん)」
2011年8月23日
昨晩、同級生で作曲家の千住明と二人の共通の友人と三人で、私の舞台終了後に表題の「蓮」という神楽坂にある和食のお店に行って来ました。
こちらは初めて伺うのですが同じ神楽坂にある「石かわ」というお店の姉妹店で、そちらには以前行ったことがありとてもいい印象だったので期待に胸ふくらませて席につきました。
同席の二人はいわゆるグルメで店選びは間違いがなく、今回は明の推薦でしたが期待通りでした。和食は季節感が何よりも大切でそれを感じる慣性が必要だと思います。食事を楽しみながらも自分自身の経験値を高めていくことも役者修行の一つかもしれません。
野菜や魚の産地を聞いていると小学校の社会科の授業を思い出すのですがそれも楽しみのひとつです。出されるひとつひとつをとれた場所や作り方等説明してもらい日本地図を頭に浮かべながら食すのが習慣になっています。
今日からの舞台の活力源となる時間を過ごして帰路につきました。
「「宿の月」」
2011年8月21日
撮影 松竹写真部
約30分の舞踊劇ですが、夫婦の新婚から子育て倦怠期そしてお互いの愛を確認し合う三部構成になっています。
振り付けの西川右近先生は歌舞伎の舞踊として型にはめず自由に作って下さいとおっしゃって下さり、橋之助さんと楽しく作っています。
あと一週間ですが、是非劇場にいらして下さい。
「8月演舞場舞台写真」
2011年8月20日
撮影 松竹写真部
江戸の芝居茶屋の女将で後家さんです。
眉毛がうっすら青いのは眉毛を剃ったあとを表現しているからです。
出番はわずかな役ですが獅童さん扮する元歌舞伎役者を歌舞伎の舞台に連れ戻すきっかけを作り悲恋のきっかけを作ってしまう役ですので物語の中では大事な役です。
どんな種類の役でもその存在感が重要になってくると思います。
撮影 松竹写真部
立役は東京で久し振りです。
敵役なのですが演じていて嫌な気持ちにならないので不思議です。
是非再演を重ねたい作品になりました。
新作がゆくゆくは古典になっていくことが歌舞伎存続の大事な要素かも知れません。
「おめでとうございます!」
2011年8月20日
とても個人的なことです。
友人の森田恭通さんが
The International Hotel & Property Awards 2011 hosted by design et al
Restaurant Cartegory Winner
という賞を受賞しました。
LondonのAquaというレストランのデザインです。
Glamorousが彼の会社の名前で
http://www.thedesignawards.co.uk/hotels/
受賞の記事は上のリンクを見てください。
ほとんど日本では報道されていないのでここで友人として紹介します。
一昨日受賞記念バーティーが開かれ出席してきましたが本人は業界の人間として世界一になれたことを心から喜んでいました。
改めておめでとうございます。
世界で活躍する日本人として益々の活躍を祈っています。
僕がが少し年上ですが12月19日生まれ仲間なんです。
Glamorousのホームページhttp://glamorous.co.jp/から彼のデザインしたお店が検索できます。
「新橋演舞場本日初日」
2011年8月 6日
4月新橋演舞場公演以来の本興行です。
3ヶ月も歌舞伎の本興行を離れていて、しかも今日の三役はすべて初役。
その上新作歌舞伎も含まれていて自分の中で久し振りに緊張がこみ上げて来ました。
何度迎えても初日は自分の思っていたとおりになかなかいかないもので、空回りすることがあります。
しかし、G2さんの新作は初演の初日という記念すべき日に出演できたことが、まず第一に嬉しく記憶に残る日だと思います。この作品はテンポや時間軸と共に登場人物の心理がうねりを上げて変化していく面白さがありますので、それを的確に捉えていくことが一番のポイントだと感じています。
終演後にG2さんからチェックを受けましたが自分の役の方向性がより明確になり明日からがまた楽しみになりました。
この作品の上演にこぎつけたG2さんと橋之助さんの熱意に心から敬意を評したいと思います。
お詫び
ブログ記事がこの記事の2つ前と1つ前が昨日一日表題のみの表示になっていましたことをお詫びいたしますと共に記事を掲載しなおしました。関西テレビの放映はすでに昨日でしたので不手際よりご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
「順調です「東雲烏真似琴」」
2011年8月 5日
本日通し舞台稽古にこぎつけました。
先月の18日から松本公演を挟んで続いた稽古も本日最終日で仕上げとなりました。
やはり新作は産みの苦しみを味わっていますが、また楽しみでもあります。
もっともっと稽古時間が必要だと思いますが、初日は明日で幕は開いてしまいます。
演出家のG2さんの目指すことを何とか具体化したい思いです。
G2さんは出演者またスタッフ関係者に対し「歌舞伎を作れたことを感謝しています。」
と稽古場で発言されていました。しかし逆に私からは歌舞伎に関わって下さって感謝しています。橋之助さんが口説いて今回の企画となりましたがいい人に声をかけてくれたと思います。私より1つ年上で私にとって今回がG2さんと初めての仕事ですが、初めての気がしません。橋之助さんにも感謝です。
台本です。
何度も読み込みましたがこれが新しい財産です。
「本日8月5日(金)19時より関西テレビ」
2011年8月 5日
関西テレビ「快傑えみちゃんねる」
ゲスト出演しています。
関西ローカルですが是非御覧ください。
「成功祈願」
2011年8月 1日
8月新橋演舞場公演二部
『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』
成功祈願の為、昨日亀戸天神社に参拝してきました。
作品の舞台が亀戸天神でまたそこで売られている鷽(うそ)かえの護符が劇中大事な小道具として使われています。
その縁があることから宣伝を兼ねての参拝となりました。
早くも8月となり初日まで一週間を切しまいましたが、稽古も順調に進み3日からは舞台稽古ができるところまでこぎつけました。新作ということもあり作・演出のG2さん初め出得者一同知恵を出しあって奮闘しています。
また新しい楽しい作品が生まれそうですので是非お見逃しなく。
また、この演目以外にも沢山の演目を出演者皆が抱え集中力を欠かさないよう稽古に励んでいます。他の演目も上演回数の少ない秀作が揃っています。
ご期待ください!