2011年12月記事一覧
「80歳誕生日!」
2011年12月31日
父の誕生日です。
1931年12月19日生
傘寿になりました。
舞台の元気な姿に敬服するばかりです。
今年は天王寺屋さん神谷町の伯父さんとお別れすることになり父もかなりショックだったと思いますが、前しか見ていない父ですのでこれからも先輩として先頭に立って歌舞伎界を先導してもらいたいと願うばかりです。
「USJ」
2011年12月31日
大晦日、少ない休みを使って久しぶりに行って来ました。
関西で休みを取れることがあまり無いので本当に久し振りです。
家族で行きましたが、私以外は初USJですので今日は案内役です。
映画好きとしてはディズニーランドと違った楽しみがあり、それぞれの映画のシーンを思い出しながらアトラクションを楽しんできました。
少ない休みで体を休める事も考えましたが、ここは思いっきり楽しんでリフレッシュしてくることにしました。
ジュラシックパークの前で
ジョーズの前で
パーク内に色々な映画のセットが散りばめられているのですがその中で小学校の時見て大好きだつた「スティング」のプレートを見つけ思わず写真を撮ってしまいました。
パーク前で
今年も一年ありがとうございました。
「仕事納め」
2011年12月31日
本日30日、松竹座で
雷神不動北山櫻(なるかみふどうきたやまざくら)
の通し舞台稽古を最後に仕事納めとなりました。
海老蔵さん奮闘のこの演目は今回で四回目の上演となりますが、私は初参加となります。
通し狂言はまず大切な事はテンポだと思います。芝居の内容が良く分かることと、お客様を飽きさせないこと。この二点が大事になってきます。
演出の藤間宗家と海老蔵さんからもその点を活かすため普段「鳴神」一本で上演している時と多少変えて上演してきたとのご説明でした。
ですから、多少のカット部分も含まれていますが、スピード感だけでは、見終わったあとに残るものが少ないので芝居のしどころが大切になってきます。
個々のポイントを今日は海老蔵さんとチェック致しました。
絶間姫が花道から出て、花道の七三で座り舞台の鳴神上人との最初のやり取りで、滝壺の前ですから声をはって台詞を言う意識を持つようにとかつて父に教えられました。先々代の松緑の伯父さんの鳴神上人で父が勤めた時の話のようです。リアルに言うと、普通にあれだけ離れて喋ったら聞こえないよ。との考え方です。確かに実際の滝壺の前は轟音がしています。ですからその音にかき消されない思いでとのことです。そう演じることによってお客様に臨場感が伝わるといいと思います。
勅諚を受けて鳴神上人のもとに来たという一点を大事にしようとの話し合いを致しました。果たしてお客様にどう映るか劇場でご判断下さい。
前三回の公演は拝見出来なかったので、今回その全容を拝見して江戸の荒事を中心にスペクタルとしての面白さも備えた勧善懲悪物の作品になっていますので、初めてご覧下さる皆様ご期待下さい。
「ちよっと前の写真ですが」
2011年12月29日
19日の試演会で皆さんが誕生日をお祝いしてくれた時の写真を頂きましたので、時間が経ちましたが折角ですのでご披露します。
本当にありがとうございました。
「中村座千穐楽&稽古始」
2011年12月28日
26日に中村座の千秋楽を迎えました。
勘太郎さん最後の舞台となりましたが、ここで一つ面白いことがありました。
勘太郎さん初舞台が桃太郎で、勘太郎最後の舞台で賀の祝の梅王丸が桃太郎と同じ隈なんです。
桃太郎に始まり桃太郎で終わったのですが、実は勘九郎時代の勘三郎さんも、桃太郎で始まり桃太郎で終わったのんです。
お気づきの方いらっしゃいましたか?
親子二代あまりの偶然とはいえちょっと面白いビックリでした。
劇場での簡単な打ち上げの時に勘三郎さんが「昔の勘九郎から一言、勘九郎を宜しくね」
とおっしゃっていたのが素敵でした。
二月が待ち遠しいですね。
そして27日には大阪松竹座ですぐに初春公演の稽古に突入です。
「修善寺物語」は三日
「鳴神」は四日間の稽古で仕上げます・・・。
スケジュールのページからチケット申し込めます。
皆さん是非初春を劇場お楽しみ下さい。
「素敵なクリスマスを!」
2011年12月25日
わが家のクリスマスツリーです。
いつも京都の顔見世に出てますので久し振りに生を見ています。
本日夜の部千穐楽です。皆さん劇場でお待ちしています。
「スカイツリーライトアップ」
2011年12月25日
東京タワーに比べると少し寂しい気がしますが、正式オープン後はもう少し派手になるとの噂ですので、期待しましょう。
ただ、点灯が17時30分で丁度「積恋雪関扉」上演中で取材のヘリコプターが上空で爆音をならし非常にうるさく、お客様にご迷惑をおかけしました。
昨日と一昨日の夜の部をご観劇下さった皆様、この場を借りてお詫び致します。
「隠蔽捜査の忘年会」
2011年12月23日
10月・11月の舞台「隠蔽捜査」の出演者一同の忘年会が開かれました!
近江谷太朗ちゃんの声かけで仕事で参加出来ない板尾創路さんと岸田タツヤくん以外全員集まり演出家の高橋いさをさんプロデューサーの前田三郎さんと加わり大いに盛り上がりました。
太朗ちゃんの選んだ店が凄かったんです。
歌舞伎町の裏路地の中華料理店で"上海小吃(シャウハイシャオツー)"
香港の屋台のようなお店で通されたのが裏路地の更に奥の秘密の小部屋のような部屋で貸切宴会。上海蟹鍋がメインで料理メニューは多分200種くらいあるかも知れません。
間違いなく飛行機代なしで香港裏路地気分に浸れます。
味は美味しいのですが、頼んでないものまで出てきてハチャメチャになりましたがかなりディープな楽しみを味わえます。
興味のある方電話番号書きます。
03-3232-5909
参加者一部
「西光亭のクッキー」
2011年12月23日
リス柄で有名な西光亭(セイコウテイ)のクッキーを頂きました。
ハッピーバースデーとスカイツリーの柄です。
通販もあり色々ながらの入れ物はかなりキュートですので下記ページご覧下さい。
お勧めですよ!
「プレゼント」
2011年12月20日
皆さんから頂いたプレゼントで紹介したいグッズがあります。
よく見て下さい。
ただのフリスクではありません。
オリジナルラベルです。
これは洒落ています。かなりお気に入りです。
小型のプラズマクラスターイオン発生機です。
初めて手にしましたが、かなり優れもののようです。
詳しくお知りになりたい方は下記を参照して下さい。
使用状況を後日ご報告します。
http://www.sharp.co.jp/pcig/index.html
でもミッキーマウスの3Dケーキが何と言っても感激でした。
「51歳誕生日です!」
2011年12月19日
本日12月19日私、扇雀の誕生日です。
自宅の飾りです。
例年京都の顔見世に出演しているので東京で誕生日を迎えるのは久し振りです。
「新春大歌舞伎」
2011年12月19日
今年も残すところあと二週間となりました。
来月の写真入りチラシが上がって来ました。
成田屋さん親子も出演なさり華やかなお正月公演是非いらして下さい。
スケジュールのページからも公演を申し込めます。
「試行錯誤中」
2011年12月19日
葛の葉の幕切れの照明を花道中心に明るくして客室場内は照明を上げない演出に戻しました。明るくしての花道の引込みが、子別れの気持ちとどうしても釣り合わず元に戻し、花道の光量を上げました。
演出が決まらず申し訳ない気持ちですが、千秋楽まであと一週間はこの演出で致します。
「葛の葉お守り」
2011年12月17日
京都 安倍清明神社の葛葉のお守りを頂きました。
ありがとうございます。
「葛の葉」舞台出演の前に毎日お祈りしています。
「12月23・24日の両日」
2011年12月17日
スカイツリーかライトアップされます。
LEDを使った省エネのライトアップとの報道です。
平成中村座の夜の部まだご覧になっていない方、もう一度見たいとお考えの方。
この日に合わせてはいかがでしょうか。
かなりきれいだと思います。
「2012年卓上カレンダー」
2011年12月15日
15cm×10cmと小型のオリジナル卓上カレンダーです。 机の上に収まる大きさです。 ご希望の方は下記からお申し込み下さい。
価格 ¥1,500(送料・消費税込み)
ご希望の方は数に限りがございますのでお早めに。 ネットのみの販売です。
・1月の画像
・2月の画像
・3月の画像
・4月の画像
・5月の画像
・6月の画像
・7月の画像
・8月の画像
・9月の画像
・10月の画像
・11月の画像
・12月の画像
「中村座パンフレット」
2011年12月14日
今月の公演パンフレットです。
劇場においでになれない方へのいつもの販売です。
私のサイン入りで送料込み
¥2,000
となっています。
下記よりお申し込み下さい。
「アオイコーポレーション」
2011年12月14日
歌舞伎以外のマネージメントをこの度
アオイコーポレーション
にお願いすることとなりました。
上記が連絡先となっています。
長男の中村虎之介も一緒に所属することになりましたのでここにご報告いたします。
関係者の皆さんよろしくお願いいたします。
「積恋雪関扉・宗貞」
2011年12月14日
初役です。
他の役でも出演したことが無いのでこの演目に出演することが初めてです。
この写真ですが紫の衣装を着ていますが、通常はこの役は「浅黄」と呼ばれる薄い水色の衣装を着ることが多く実は私も最初その衣装を着ていました。
見せ衣装と言って、公演前に衣装を見せて頂くのですがその時に写真の紫の衣装と浅黄の衣装を見て浅黄の衣装に決めたのですが、梅幸の伯父さんが紫を着ていらっしゃって、非常に古風に感じ、中村座の古風な劇場の雰囲気にはこちらの方が合うのではと考え途中から変えたものです。
90分の舞踊劇ですが、今回初めて歌舞伎をご覧の方はこの演目は難解かつ退屈に感じられたことと思います。否定は致しません。
この演目こそ熟練の歌舞伎俳優が自身に蓄積された藝でお見せする一幕で、今回の私を含む四人ではまだまだ力不足は否めないと思います。
しかし勘太郎という名前での歌舞伎出演がこの演目が最後というのも本人はもとより先輩としても感慨深いものがあります。
関兵衛という役は任という点で私自身は生涯勤める可能性は低いと思いますが、大変に体力と精神力の必要とする役です。
宗貞は役の雰囲気を出すことが一番重要なポイントで大きく見せること、鷹揚に見せることが大事だと思って勤めています。
しかし正直長い演目で常磐津の皆さんも終わると毎日ぐったりなさり戦いのようです。
「葛の葉」
2011年12月14日
葛の葉は三度目の上演となります。
今回も時間の関係上「蘭菊の道行」を上演しないので子別れの場面のみとなります。
前二回は幕切れに宙乗りをしたのですが、中村座にはその機構が現在無いので花道に引っ込む方法をとりました。
この演目は早変わりや曲書き引き抜きや仕掛けが多いケレンと呼ばれるジャンルに分けられがちですが、私は子別れに重点を置いて演じています。
葛の葉姫と狐が人間となっている葛の葉との早変わりは、あまり早いと吹き替えに思われてしまうのでその具合が難しいんです。
前半、一瞬狐を出すところや子供と二人になってから狐としての本音を吐露する部分は義太夫との掛け合いとなりますが、狐言葉や息を詰めての台詞は一番大事なところです。
曲書きは役者さんにとって書き方が皆違い、お客様も楽しみにしているところです。
〈恋しくば〉
恋を書いてからはくしと下から逆に書き上げていきます。
〈たずね〉
たを変体仮名の当という字でかき
つを変体仮名の川で書きあとはねと書きます。
これは常に当たるという気持ちを込めていて、この字を使っている役者さんは私だけだと思います。
〈来てみよ〉
来てはそのまま書きみはミ、よは変体仮名の与
と書いています。
〈和泉なる〉
はそのままですがはるは変体仮名の留に近づけています。
〈信田の森の〉
は左手で裏書します。最後ののは変体仮名の乃の裏書です。
〈うらみ〉
はうらとひらがなで書きみは変体仮名の美の字です。
〈葛の葉〉
は口に筆をくわえますが、子供を抱いていて振り向いて書けないので、やむなく口にくわえるというところを明確にしなくてはいけないと思います。
今回は舞台から子供を保名に渡して消える時に四の切の狐忠信と同じように、飛び込んで消えます。
またそのあとすっぽんから上がる時に木の葉を吹き上げる演出を試みました。
そして少し立ち回りの後に毛抜いという全身白い毛に覆われた狐に引きぬいての揚幕への引込みになります。
テーマを子別れに置いていたので、舞台全体を暗くして、幕切れの引込みも劇場全体を暗くして中村座の小屋の特性を活かす試みをしていましたが、小山三さんが見ていて、古風さがでないんじゃないでしょうかと指摘して下さり、自分自身でもそう思い2日前から、幕切れの照明を全開の明るさに変えました。
「チョンパッ」という言葉がありこれは、幕切れのチョンという拍子木に合わせて、場内を明るくする演出ですが、歌舞伎ではよく用いられます。
新しいことをするのがは好きなので、従来の歌舞伎の常識から外して、子別れの暗い母の気持ちを表現したく照明も暗くしいましたが、やはり歌舞伎は歌舞伎らしさが必要と思い演出を変えました。
曽祖父の初代鴈治郎も公演中でもよく演出を変えていたと聞きますが、それに習ったわけではありませんが少しでもいいものを作りたい気持ちからとご理解下さい。
「寺子屋・千代」
2011年12月14日
寺子屋は数ある義太夫狂言の中でも上演回数の多い人気狂言です。
しかし自分の子供を上司の為に身替わりに差し出し死なせてしまう内容は、どう考えても現代人の私達に理解は出来ず、また自分自身に置き換えることも出来ません。
しかし、我が子を愛する気持ちや兄弟愛、夫婦愛、忠誠心等普遍的な内容を含んでいる点が観る方の心に響くのでしょう。
私が今回演じる千代は以前台詞を住大夫のお師匠に稽古をしていただいた役です。
今回我が子を寺子屋に寺入させる場面が割愛されていますが、歌舞伎でその場面を上演する時に小太郎との別れで抱き知る方とそうでないやり方があります。私は後者の抱きしめないやり方です。文楽のとおりのやり方で母親の苦しみを子供を突き放すことで表現します。
千代は舞台上にいる時間は少ないのですが重要な役割を占めています。
台詞も文楽の語りを参考にさせて頂き、テンポのある言葉にしています。
「子を殺させにおこしておいて、どおまあ家へいなるるものぞいの」
という台詞で、どおまあ家への部分を二度に分けて言う言い方は住大夫師匠の教えでやらさせていただいています。
松王丸との夫婦愛。わが子との親子愛が表現できればと思って勤めています。
勘三郎のお兄さんの松王丸で千代を勤めるのは初めてですが、これまでに夫婦は何度も勤めていますし、横にいて松王丸の苦悩がほとばしり、夫婦で苦労を共にしてきた空気感が悲しくもあり美しくもありひしひしと伝わってきます。
この一つ一つが経験となり自身の財産となっていきます。
経験が大切な世界なんです。
本日中日となりました。
後半まだご覧になっていらっしゃらない皆さん劇場でお待ちしています。
「中村座試演会情報」
2011年12月14日
久し振りに東京で試演会が行われます。
12日一回公演の時に舞台稽古を行いました。
勘三郎さん初め皆で指導にあたっていますが、やはり「寺子屋」は難しい作品だと改めて感じました。台詞の言い回しや、やらなくてはいけないことが沢山あり、そこに役の感情を込めていくことは簡単にできることではありません。
しかし大役を勉強することによって芝居全体を作り上げることを覚えていくことになります。皆には最高の勉強の場となります。
15日(木)12時開演
19日(日)16時30分開演
の二公演です。
是非御覧ください。
suzumenokai@senjaku.com
でもチケット受け付けています。
「平成中村座が始まりました」
2011年12月 8日
初日前に向かいにある聖天様お参りしてきました。
皆様のご来場お待ちしています。
「モダン・アート・アメリカン」
2011年12月 8日
国立新美術館で開催中のモダン・アート・アメリカンを観てきました。
カラヴァッジョ好きとしてはだいぶ物足りない作品群ですが
ミルトン・エイヴリーという作家の作品は好きでした。
全体の空気感と作家のセンスが僕の好みです。展覧会に行くと一度通り過ぎてまた戻ることを繰り返しますがその時に目に留まる作家が自分の好みであると思います。
今回はミルトン・エイヴリーでした。「黒い海」が中でもお気に入りです。
12/12迄開催中です。
「僅かな休みを利用して」
2011年12月 8日
「隠蔽捜査」の公演と平成中村座の稽古が始まるまでのわずかな時間を利用して一足早くクリスマス気分を味わって来ました。
10周年記念のディズニーシーに一泊して休暇を楽しんできました。
ディズニーシーのパークに立てられた巨大なクリスマスツリーです。
そして宿泊したホテルの部屋のベットの上に置いてあった、タオルでできたミッキーマウス
その夜のディズニーシーのショー
翌日はディズニーランドへ
クリスマスバージョンのシンデレラ城
夜のイルミネーション
ディズニーランドのクリスマスツリー
二日間たっぷり遊んできました。
知っている方も多いのですがディズニー好きなんです。
今回はディズニーランドの新しいアトラクション「ミッキーのフィルハーマジック」に初めて行きましたがお薦めです。3Dの上に香りの出てくる映像で楽しめます。
マイケル・ジャクソンの「キャプテンEO」が復活して久し振りに感激しましたが子供たちには不評でした・・・
ディズニーの攻略法いつでもお教えします。
時を忘れた二日間でリフレッシュして歌舞伎の公演に臨みます。
ミッキーありがとう!
「感動の名古屋名鉄ホール千穐楽」
2011年12月 3日
約二ヶ月限定のチームが最期の日を迎えました。
それぞれの思いを胸に次の仕事場に臨みます。
その最後の瞬間です。
カーテンコール
共演者の皆さん
原作者の今野敏先生よりお花をいただきました。
ありがとうございます!!
是非再演を願ってます。
二ヶ月皆さんありがとう!!
「隠蔽捜査終了」
2011年12月 2日
久し振りの現代劇は素敵なスタッフや共演者そしてお客様に囲まれ素晴らしい経験になりました。
特に上川さんとの共演はお互いに刺激しあい各劇場でスタンディングオベーションが起こり忘れられない感動でした。
ご観劇下さった皆さんありがとうございました。
この経験を次の舞台に生かしていきたいと思っております。