「積恋雪関扉・宗貞」
2011年12月14日
初役です。
他の役でも出演したことが無いのでこの演目に出演することが初めてです。
この写真ですが紫の衣装を着ていますが、通常はこの役は「浅黄」と呼ばれる薄い水色の衣装を着ることが多く実は私も最初その衣装を着ていました。
見せ衣装と言って、公演前に衣装を見せて頂くのですがその時に写真の紫の衣装と浅黄の衣装を見て浅黄の衣装に決めたのですが、梅幸の伯父さんが紫を着ていらっしゃって、非常に古風に感じ、中村座の古風な劇場の雰囲気にはこちらの方が合うのではと考え途中から変えたものです。
90分の舞踊劇ですが、今回初めて歌舞伎をご覧の方はこの演目は難解かつ退屈に感じられたことと思います。否定は致しません。
この演目こそ熟練の歌舞伎俳優が自身に蓄積された藝でお見せする一幕で、今回の私を含む四人ではまだまだ力不足は否めないと思います。
しかし勘太郎という名前での歌舞伎出演がこの演目が最後というのも本人はもとより先輩としても感慨深いものがあります。
関兵衛という役は任という点で私自身は生涯勤める可能性は低いと思いますが、大変に体力と精神力の必要とする役です。
宗貞は役の雰囲気を出すことが一番重要なポイントで大きく見せること、鷹揚に見せることが大事だと思って勤めています。
しかし正直長い演目で常磐津の皆さんも終わると毎日ぐったりなさり戦いのようです。
(※は必須項目です)
このページのトラックバックURL:
http://www.senjaku.com/cgi/mt4/mt-tb.cgi/213
確かに・・・難解なところがありましたので、退屈ではなかったですが、ついていくのがやっとかなというところでした。前日寝不足だったので、ちょっと睡魔に襲われてしまいましたが・・すみません・・。
でも皆さん そんな力不足といったようには感じませんでしたよ。勘太郎さん、本当に頑張っていたのを感じました。細かい動作にもすごく気を使っていらしたし。
扇雀さんのこのお役・・私は男の色気も感じましたけど。歌舞伎は奥が深いので、まだまだ勉強しながら観に行かないとダメですね。
いつも扇雀さんが説明して下さるので、わかりやすいです。ありがとうございます。
北山さん
観てくださる方も関扉は骨の折れる作品です。
来月の松竹座でも上演されますが・・・。
大変 難解で 舞踊劇の苦手な私には長過ぎて退屈でした 役者さん目線で選んだ演目ですね お客様の立場になって欲しかったな あの芝居小屋は外で遊ぶ子供の声やパトカーのサイレンが場内に聞こえる そんな場所では場違いでは? ちょっとマニアック過ぎませんか 昔の芝居小屋のイメージですから 気楽に楽しめるい物 もっとお客様の笑い声があふれて 外の音を消してくれる演目が良いのでは、、 私的には「狐狸狐狸ばなし」の様な嫌な事忘れさせる軽い小噺 が あの場所には合ってる様に思います
余談ですが狐狸狐狸ばなしの おきわ役が最高でした 顔の表情が卓越してます 扇雀さん 喜劇をやっても 上手い! 応援しています!!
宮代さん
ありがとうございます。
「積恋雪関扉」は確かに長いし難解で上演には勇気のいる作品です。
来月の大阪松竹座でも上演されます・・・。
今月のこの演目決定には関わっていないのでコメントは控えますが、「狐狸狐狸ばなし」は好きな演目です。上演のお約束は出来ませんが微力ながら努力いたします。