「1.17」
2012年1月18日
阪神・淡路大震災から17年が経ちました。
昨年の3.11の時は博多座出演中の為に報道を通してのみの体験となりましたが、17年前には大阪の地で襲名興行をしていたため実感として深く記憶に残っています。
午前5時46分
中座の扇雀襲名興行に出演中で宿泊しているホテルの30階の部屋に宿泊していました。
ビルが大きく揺れベットから降りることも出来ず恐怖より驚愕が先に立ちました。ビルが折れるとは思いませんでしたが、その勢いはもしかしたらという気持ちさえ起きました。
しかし震災当日も劇場は公演に踏み切り少ないお客様の前で歌舞伎を上演し、千秋楽まで上演し続けました。
あの日から17年という月日が経ち神戸には何度か訪れましたが、皆さん力強く復興されているようには見えますが、見えない心の傷は消えていくものではないと思います。
にも関わらず前を向いて生きるという事は、すべてを受け入れる心の強さをだと思います。起こってしまったことを現実として受け入れることから始まったのではないでしょうか。戦後の復興もそこから次へ次へと進んできた先人達。学ぶことは多いと思います。
今の政治家や役人にその心は持ち合わせているのか不安です。
自分自身のできることは多くありませんが、先人達の残した歌舞伎の舞台に立てている幸せを実感しています。
(※は必須項目です)
このページのトラックバックURL:
http://www.senjaku.com/cgi/mt4/mt-tb.cgi/240
昨年まで神戸に住んでいました。
どんなに月日がたっても消えない記憶と、忘れてはいけないという事実。
もう17年なんですね。
一部の復興だけをみて今、問題となっている被災者の孤独死などについてもっと真剣になって考える必要があります。
やはり一人ひとりが現状を知り、協力していくという姿勢が必要だと思います。
しろさん
おっしゃるとおりです。気持ちの持ち方一つで変わってくることもあると思います。