「「天日坊」ゲネブロ」

2012年6月15日

渋谷・コクーン歌舞伎第十三弾「天日坊」のゲネプロ(公開舞台稽古)を昨晩見てきました。

http://www.kabuki-bito.jp/theaters/other/2012/06/post_100.html

この作品は黙阿弥の作品ですが長い間上演されていないので私も初めて見る作品です。
宮藤さんの台本を事前に読まずに客席に座りました。

開演前に楽屋に寄り出演の皆に挨拶をします。いい緊張感ですが想像以上にリラックスしているのでまず安心しました。客席にまわり演出の串田さんにお会いしましたが、握手をしたのみで会話はほとんどなしです。初日の前日が一番集中し緊張する時ですので私の方も無駄話は避けるべきです。
出演していないと、こうもリラックスしていられるものかと改めて舞台の緊張感を知ることとなりました。

作品の内容に関しては初日前ですので控えさせて頂きますが一ついいますと、邦楽に変わりりトランペット中心の音楽構成で舞台進行に大きな影響力を発揮しています。非常に効果的に使われています。主演の三人は勿論あと二郎ちゃん(亀蔵さんの事です本名片岡二郎)が個性を遺憾なく発揮しています。白井晃さん初め歌舞伎以外の出演者の方々も巧く噛合い舞台を盛り上げて下さっています。
衣装もオリジナルのものがほとんどでいままでのコクーン歌舞伎とは又一味違った魅力のある舞台です。串田ワールド色が全面に出ています。
脚本の宮藤さんのエッセンスも散りばめられ笑いも勿論有りです。
雅行が(勘九郎さんの事です本名波野雅行)途中僕の真似したので舞台稽古なのに余裕が有るなと感心しましたが、本番ではやらないと思うので今日限りの先輩へのサービスありがとうございます。非常に何役だと思いますが短い稽古で役を作り上げてきていて素晴らしいです。宮藤さんの現代語を使った台詞に「マジ!」台詞が何度か出てきますが、この一言の言い方で役の感情を表見する難しさを、初日が開いたあとも楽しんで色々作って入って欲しいと思います。終演後にそのことだけ伝えました。隆ちゃん(七之助さんの事です本名波野隆行)は役を自分のものにして表現することに長けてますので今回も自信の魅力を十二分に発揮しています。今までのいろいろな役の経験が生きてきている証でしょう。
幹弘(獅童さんの事です本名は小川幹弘)は歌舞伎以外での活躍ご承知のとおりですが数々の主役の経験がオーラの源になっているのでしょう。存在感充分です。

見終わって客席にいる楽しさをぞんぶんに味わって更に自分自身の中でまた改めて何か作っていくことえのエネルギーが生まれてくるのを感じました。今は久し振りの休みで体をリセットして次に備えたいと思います。

一緒に観た虎之介が一言「かっこいい!!」と言っていました。
気持ちの中で闘志が湧いてきたことでしょう。

チケットをお持ちの方は観劇までに木曽義仲と頼朝の関係を御浚いしておいて下さい。
チケットまだの方すぐに手配を!!

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