「"夕霧名残の正月"稽古」
2012年6月23日
振り写しの稽古が藤間宗家の稽古場で始まりました。
(振り写しとは振付師の方が創作した踊りの手順を私達が覚えるための稽古です)
以前にもお話しましたが、父の藤十郎襲名のおりに上演した"夕霧名残の正月"とは舞台装置そして曲も大きく様変わりしました。
完全な舞踊劇に仕上がっています。
三日間で振り写しをして後は曲を聞きながら自主トレです。
本番の地方さん(長唄と鳴物の方たち、つまり演奏者の皆さんのことです)が揃うのは初日の三日前、27日です。
三日間の全体稽古で初日を迎えますが、いわば新作のようなものですから少し足りない気は致します。父の年を言うと叱られますが、ご承知の通り80歳を過ぎていますし、中学生の長男・虎之介もおりますし集中していかなくてはなりません。20日から三日間今日までが振り写しで手順を覚え、後は初日前の三日間です。
振りをつけて下さった藤間勘祖先生のイメージ以上の舞台を目指して行きたいと思っています。
皆さん是非劇場でお待ちしています。
因みに「吉田屋」とは全く異なった作品になっています。
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いつも思うことですが、短期間で新しいものをしあげるのは大変そうです・・・。しかも毎回違う場所だと、ふだんの一カ所での公演とは別の苦労がありそうですね。見る方にとっては、近くまで来ていただけるのは大変うれしいのですが。
でも、日本各地へ行くのは、楽しそうです。是非、土地を楽しみながら公演してください!! 私は倉敷に行く予定です。
去年延期になってしまってから、待ちに待った初日まで後5日(≧∀≦)
襲名興行から、新たに生まれ変わったんですね。「夕霧名残の正月」楽しみにしています!
初日から昼夜拝見させて頂きます♪
さるさん
確かに劇場によって舞台の広さが違うので臨機応変にしなくてはいけません。
舞踊の場合は演奏者の長唄さんや鳴物さんとの意思疎通も大事になってきます。
以前に昨年亡くなられた舞踊の名人故富十郎のお兄さんは「舞踊は踊り手が二で演奏者が八だよ。」とおっしゃってまた。
各地でのレポートもブログしていきます。
mamiさん
いつも観劇ありがとうございます。
楽しみにしていて下さい。
呉公演で「夕霧」観劇させていただきました。
藤十郎さんとの親子出演は初観劇で大変味わい深い舞踏劇を堪能させていただきました。 ありがとうございました。
歌舞伎があまり得意ではない妻も、本物でしか味わえない楽しさを覚えたみたいです。
これまでは広島から一人で東京・大阪へ行っていましたが、これからは連れと歌舞伎へ行く機会が増えそうです。
念願だった「曽根崎心中」も見ることができ大変充実した地方公演でした。 大好きな壱太郎さんのお初も若さにあふれ素敵でした。
次回は9月大阪でお会いします。
まっきいさん
観劇ありがとうございます。
当日は暑かったですね。
短い舞踊劇で当時は長唄の曲ではなかったので少し現代的になってしまった気が致しますが、和事の空気が父の体から発散されていることだけでも場の空気が変わるのが横にいて分かります。
曽根崎心中はいつかまた私も手がけたいと思っています。
以前から申し上げていますが、新演出を考えています。