「ご冥福をお祈り致します」
2012年11月20日
10日に森先生(森光子さん)がお亡くなりになりました。
2007年1月新橋演舞場「寝坊な豆腐屋」で共演をさせて頂きました。
先代勘三郎の伯父さんと交流が深く麻雀仲間だったそうですが、同じ演劇人として相通じるものがお有りになったのだろうと思います。
「寝坊な豆腐屋」は哲明(ノリアキ)さん(現勘三郎さん)とのw主演の書き下ろしの現代劇で、昼の部は歌舞伎公演で夜の部が「寝坊な豆腐屋」の公演と変則の興行でした。
初めて仕事でご一緒させて頂きましたが80歳をゆうに過ぎていらっしゃいましたが、新作の作品に挑戦なさるお姿は尊敬の一言でした。
何度かお食事をご一緒しましたが、中華のフルコースもきちっと召し上がり会食を楽しんでらっしゃいました。
千穐楽の昼の部、文七元結の終演後にカーテンコルが起こった時に、まだ楽屋着のまま舞台の袖にいらして一緒に拍手をして下さった姿が忘れられません。
無理やり舞台に引っ張りだされはにかんでらした御姿は、素の森先生の照れて遠慮なさった素敵な御姿でしたが、うっすら涙を浮かべてらしたようにもお見受けしました。
人に見ら続ける女優という職業柄、身も心も歳を取らずに前を向いていらっしゃいました。
「またご一緒しましょうね」と言って下さった言葉が忘れられません。
クリスマスには、京都末富のクリスマスツリーをあしらったお菓子をお送りしていましたが今年はお送りできないのが残念です。
長い間お疲れ様でした。
心よりご冥福をお祈り致します。
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寝坊な豆腐屋・・・あれは2007年だったのですね~。拝見しましたよ。
森光子さんだし、勘三郎さんだし、きっと面白いだろうなと思って、楽しみに伺いました。本当に思った通りの楽しい、そしてホロッとする舞台でした。本当の親子のように思えてしまいました。もう一度見たかったな~と思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。
北山さん
森先生は本当に心から演劇を愛する方だったなと思い起こしています。
見習うべきことは沢山ありました。