「ご自宅」
2012年12月 8日
6日の終演後に戻り哲明(のりあき)さんに会って来ました。
5日は報道陣も多くご自宅も弔問の方々でゆっくり傍にいられないと思い京都に残り、哲明さんと一緒に行った店を回って来ました。
何が起こったのかを理解しようとしても受け入れられないんです。
6日に東京に戻ると自宅のリビングで多くの花々に囲まれ布団に寝てらして、船弁慶の壺折の衣装が掛け布団の上からかけられています。
静かに静かに寝ていらっしゃいます。
文章にすることが嫌なんです。
しかし、哲明さんは多くのお客様の為に駆け抜けてきた方で、情報発信をいつも心がけていました。
舞台の幕が開くと下手の黒御簾の中からいつもお客様に入りを気にして客席を覗くんです。
この数ヶ月ブログの更新をほとんどしていなかったのも哲明さんのことがありました。
情報発信の気力が出ないんです。
哲明さんの顔をじっと見ていると一人でも多くの人に歌舞伎を見てもらってくれ語りかけてきます。
映画のワンシーンに自分が出演していて、「ハイ、カット」の声を誰かが掛けすっと起き上がりいつものように酒を酌み交わす。
そうとしか思えません。
親しかったみんなが周りにいつものようにいます。
新橋の芸者衆が仕事着のままそこに座り哲明さん声を掛けます。
やはり映画のワンシーンです。
もっと色々教えてもらいたかった息子の虎之介がお線香に火がついて対処に困っています。
哲明さんがそれを見て笑いそうです。
時間は止まりません。京都に戻らなくてはいけないので自宅を離れます。
これからつまらない事でもくだらない事でも発信していこうと思っています
哲明さんのことも。
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受け入れられないというお気持ち、よくわかります。
身近ではないけれども、私たち歌舞伎ファンも皆が信じられない、悲しい悲しい思いでいっぱいですし・・・。
改めて なんて素敵な方だったのだろうと、しみじみ思っております。
扇雀さんが、様々な歌舞伎に関することなどを発信してくださり、また私たちも歌舞伎への興味や理解を深めていけること、素晴らしいことだと思います。きっと勘三郎さんも喜んで楽しんで下さるのではないかと思います。
お辛いとは思いますが、千秋楽まで素晴らしい舞台で観客を魅了してください。
扇雀さんと勘三郎さんが演じる夫婦役が大好きでした。
あの絶妙な息の合い方、お二人だからこそで他の組み合わせではない特別さを感じてました。
もうそれが見れないのは本当に残念で、悲しくて悔しくて信じられないです。
今はとても前向きな気持ちにはなれませんが、皆さんの芝居に励まされたいと思ってます。
扇雀さんもお辛いでしょうが、応援してますのでこれからも頑張って下さい。
発信有難うございます。
今から20年以上前の高校生の時に大阪の
今は無き中座で、勘九郎さんの歌舞伎に魅了され
コクーン歌舞伎観たさにお小遣いを貯め
夜行バスで渋谷に行ったのがはじまりで
歌舞伎どっぷりの生活です。
大阪城の平成中村座も4回観劇し
扇雀様にもサインをいただいたり
まだ歌舞伎観劇できない姪っ子を抱っこして
いただいたり、
いい思い出ばかり有難うございます。
まだ4歳の姪っ子が
あの小屋のお芝居におおきくなったら連れてってねって、扇雀様に抱っこされた写真を見るたび
言うんです。
我々大人たちがどれだけ感動していたのか
幼いながら、理解したんですね。
これからも
発信を
歌舞伎界の発信を
どうかよろしくお願いいたします。
あらためて、勘三郎様のご冥福をお祈りいたします。
扇雀さんありがとうございます。
これからも情報発信よろしくお願いします。
勘三郎さんの魂を感じます。
そして歌舞伎ももっともっと観たいと思います。
楽しみにしています。
訃報も触れ居ても立ってもいられず
急遽8日の夜の部を拝見してきました。
涙は止まりませんでしたが
列座の方々の言葉を聞きましたら
勘三郎さんが近くに居るような気がして
ほんの少し気持ちが楽になりました。
これからもずっといろんな人と勘三郎さんの話を
し続けていくのでしょうね。
Kさん
ありがとうございます。皆様に支えられていることを舞台で毎日痛感しています。
これからも宜しくお願いいたします。
しのさん
ありがとうございます。二人の間合いは二人のものでした。文七元結は特に毎日間合いが違うんです。阿吽の呼吸です。また違ったものを創りだしていきます。
さちこさん
中座懐かしいですね。哲明さんと戦った劇場です。成長した劇場です。姪っ子さんにも喜んでもらえる舞台作りをしていきたいと思っています。
mippoさん
もっともっと観ていただけるように頑張ります。
デイジーさん
お兄さんの話はつきませんのでずっと語り続けていきます。