「義経」
2013年1月28日
1月の松竹座公演が千穐楽を迎えました。
残念ながら猿翁のお兄さんは口上は初日のみのご出演となってしまいましたが、千穐楽昼の部のカーテンコールにはお出になり万雷の拍手を受けていらっしゃいました。
香川照之さんとの舞台上での共演も叶い、お喜びのご様子でした。
照之君もそのことを本当に喜んでいました。
数年前には想像もしていなかったことですから、人生何が起こるかわかりません。
さて今月の写真を掲載します。
ほとんど動きのない義経ですのであまりバリエーションはありませんが、芝居の進行順にいくつか掲載致します。
義太夫狂言の時はいつも通りまず文楽を参考に致します。
非常に台詞を強めに言っているのは、平家を滅ぼし頼朝の追手から逃れている時ですので大将としての威厳を重視していると思います。
義経といいますと色気とか柔らかみとか、船弁慶等は子方(こかた)で演じると言われていますので相対的に柔らかいイメージですが、今回は少し強めで勤めました。
また狐の物語になった時点で現実の話から非現実の歌舞伎独特の世界へと入っていきます。
そこには人間も動物も同じように恩愛の気持ちがあるというメインテーマに向かって物語は進んでいきます。
義経も狐の親子の情愛と自分の肉親との縁の薄さを重ねて嘆きます。
突然狐がしゃべるのですから正直変な話ですが、芝居の夢と言いますが芝居だから遭遇出来る非現実の世界です。
今まで狐忠信も静御前も演じている演目ですので馴染みが深いのですが、まだまだ奥の深い演目だと感じました。
勘三郎の兄貴が中座で文楽の方と勤めた時に静御前を勤めといましたが、素晴らしい狐忠信で毎日が勉強でしたが、ある日お兄さんが尿管結石になり休演が決まり、この演目は代役が立てられずに預かりになったことがありました。
それほど素敵な忠信でした。
もう観られないのが嘘のようです。
子狐の親や静御前や義経に対する感謝や愛情表現が心の底から出るようにすることが眼目なのでしょう。
やはりお芝居は腹が第一で技巧が続いていかなくてはなりません。
いつかまた狐忠信を演じてみたいものです。
(※は必須項目です)
扇雀さん
こんばんは。初コメです!
千秋楽、お疲れさまでした☆彡
歌舞伎が好きで、(学生時代は歌舞伎研究クラブでした)
いろいろ観ていますが、
今まで扇雀さんのお舞台にはご縁がなかったのです、なぜか(;_;)
それが、勘三郎さんの追悼番組で拝見した扇雀さんのお姿がとってもお綺麗で、そこからこちらのサイトに辿りつきました!
扇雀さまの素顔もとっても優しそうで、文章からは
温かくて繊細で、ステキなお人柄が感じられ、
すっかりファンになってしまいました。
すぐにでも劇場に飛んでいきたい!!と思ったら
今月も来月も、東京ではないのですね・・・
博多座に行きたい!と、こっそり(?)計画しています。
暮れに悲しいこともあり、お舞台が続き、心身共に
お疲れだと思いますが、
どうぞ、お元気でお過ごしくださいませ。
近いうちに必ず、輝くお姿を観に伺います!!
ありがとうございました〜(^O^)
シコモワさん
初コメありがとうございます。PCでの更新ですので頻度は少ないのですがたまに遊びにいらして下さい。劇場でもお待ちしています。歌舞伎を愛して頂いてありがとうございます。
きゃー(≧∇≦*)
扇雀さん
おはようございます!
お返事をいただけるなんて、夢のようです!!
とっても嬉しいです。
仕事中にちょっとサボって覗いたら
扇雀さんからご返信いただいていて、
一日元気に過ごせます!!
もう博多にいらしているのでしょうか?
博多にいる友人にいま、いろいろ聞いています。
私にとって、歌舞伎のお舞台は
異空間に誘ってくれる、夢の世界です。
風邪などにお気をつけてお元気にお過ごしください。
千穐楽おめでとうございます
『四ノ切』を初めて拝見しました
お昼に『吉野山』を拝見しておりましたので
話の筋や相関関係がとても分かりやすく楽しめました
まるでメルヘンの世界のようでした
華やかで美しく、品格のある義経さま
とても優しい気持ちになりました
扇雀さんの狐さんは、何度か拝見しておりますが
狐忠信も是非拝見してみたいです
(来月、『葛の葉』が放送されるのを今から楽しみにしております)
来月からの博多座、応援に伺います
お風邪など召されませぬようご留意ください
シコモワさん
またコメント下さいね。博多で頑張ってます。
たまねぎさん
狐忠信は演る機会が一度しかありませんでしたが好きな演目の一つてす。
狐が人間の言葉を話して違和感のない歌舞伎って不思議てすよね。
シコモワさん、僕も全く同じで勘三郎さんを観ているうちに、扇雀さんとても素敵だなぁって。初めてコメントしたのに、返信まで下さってとても嬉しかったです。丁度、勘三郎さんと扇雀さんの間位の歳なので、勝手に親近感を覚えたりして。博多、参ります。それにしても、團十郎さんの事、またまた残念です。どうぞ扇雀さん、ご自愛頂いて、素敵なお芝居を沢山魅せて下さい。
む〜さん
ありがとうございます。博多でお待ちしています。
体と会話しながら頑張っていきます。