中村扇雀の公式ブログ

「5日」

2013年2月11日

2月5日

哲明(のりあき)さんが亡くなり2ヶ月が経ちました。

まだまだ実感は湧きませんが毎月お兄さんを回顧して行きたいと思っています。

2012年04月07日09時12分03秒.pdf063.jpg

昨年5月平成中村座千穐楽のカーテンコールの哲明さんです。
友人で俳優の岸田タツヤ君が撮ってくれました。

皆さんはどう感じられるでしょう。

あまりにも寂しそうなこの目は半年後のお兄さんを暗示しているようで、今となっては中村座の千穐楽を寂しがっているより、結果役者人生最後の舞台となることを自身で感じていたかのような表情で複雑です。

初役の辰五郎は前の病気の時から台詞が覚えにくくなっていることを気にしていたので、いつに無く台詞に慎重でした。私も初役でしたので集中力と緊張は今まで以上の稽古場でした。しかし、稽古の初日に「浩(ひろ)ちゃん(私の本名)、それでいいよ」と声をかけて頂き肩の力が抜け役に入っていけたんです。ダメ出しは厳しかったお兄さんですが、良かった時に自信が付く一言を言って下さるんです。
しかし初日が開くといつも以上の緊張感でこの千穐楽は私も感無量でした。

この演目を観て頂いた皆さんは改めてこの写真から舞台を思い出して下さい。

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コメント

本当に切ないですね。何とか納得出るような言い訳を考えるのですが、例えば"レジェンドになるには早く亡くならなければならなかったんだなぁ"とか、でもやっぱり納得できませんね。勘三郎さんはジェームスディーンやマイケルジャクソンじゃないやい!

お写真拝見して、涙があふれました。
2011年3月、勘三郎さんに代わっての博多座での当時はまだ勘太郎さんだった夏祭り以来、なかなか博多座では勘三郎さんを観劇できず、思いきって平成中村座のために上京致しました。
勘三郎さんが復帰なさって次回の博多座の襲名披露にはきっとおいでいただけると楽しみにしていましたが…。
でもあのとき頑張って上京して最後に勘三郎さんを拝見できてよかったと、そう思えるようになりたいです。

12月に引き続き今月は団十郎さんの訃報もあり、一般人の私ですら何かぽっかりと胸に穴があいたような気持ちなので、
扇雀さんをはじめとして周囲の皆様のご心痛いかばかりかと拝察申し上げます。

しかしだからこそ歌舞伎を応援していこうと力及ばずながら
私も決意しております。下旬になりますが、博多座にも伺います!再び舞台の扇雀さんにお会いできるのを楽しみにしています!

私には、遠くを見ていらっしゃるように思えます。
ご自分の”その先”を見ていらっしゃったのでしようか…

中村座だからこその、臨場感に浸りながら
5月は、江戸の粋を存分に楽しむ事が出来
ワクワクして見ておりました

大好きな勘三郎さんと扇雀さんの夫婦のお役が
この時が最後になるとは思ってもみませんでした

私は、26日・27日に見ておりましたが
下手の桜席には、蠅がブンブン飛び回り
先代が来られているのかなって話していた事も思い出します

虎之介さんのカッコイイ鳶
カーテンコールで”虎ちゃん!!”って叫んだ事も
昨日の事のように思い出されます

この大千穐楽では、扇雀さんの鳶姿でご登場でしたね

あまりに突然の事で
映像で見ると何も変わらない勘三郎さんがおられるので
今でも夢のように感じられます

む〜さん

長生きも芸の内という言い方も有りますが複雑です。今だによくわかりません。

のんさん

博多座でお待ちしています。歴史のまっただ中にいる感じです。歌舞伎の転換期に何が出来るかの強い意志が必要になってくるのだと思います。

たまねぎさん

私も最後の夫婦になるとは思っていませんでした。同じ時を過ごしたすべての記憶を大切に生かして行きたいと思っています。

扇雀さん、お返事ありがとうございました(^O^)

勘三郎さんのお顔、泣けてきますね。
亡くなってから、勘三郎さんの本を何冊も読みました。その中に「ヒロちゃん」と出てくるのは扇雀さんですよね?お二人の仲の良い様子、読んでいて楽しかったです。

勘三郎さん、私達はずっと忘れないですよ。

JJさん

歌舞伎役者は本名で呼び合うことが多いんです。
僕の本名が浩太郎(ひろたろう)なのでヒロちゃんです。
次男なのに何故か太郎がついてます。

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