「「吹雪峠」」
2013年2月11日
2月博多座公演
昼の部の私の出演演目は序幕演目「吹雪峠」
助蔵という役です。
この演目は新歌舞伎というジャンルで呼ばれる昭和の歌舞伎です。
宇野信夫という方の作品でこの方は祖父と父の当たり狂言だった「曾根崎心中」を改訂して世に出した方です。
私が曾根崎心中のお初を初演した時にはまだご健在で演出も手がけていらっしゃいました。
この作品には初めての出演ですので、脚本を何度も繰り返し読み込み役のイメージを作っていきます。
35分の作品で出演は3人のみのセリフ劇です。
男2名女1名の三角関係を吹雪の中の山小屋というある意味閉ざされた中での心理劇です。
今回は演出家なしで梅玉のお兄さんと孝太郎さんと三人で作っていきます。
幕開きに二丁木(にちょうぎ)といって拍子木を二回打って静かに幕が開き舞台は猛吹雪の中に山小屋が見えています。
今回はその二丁木(にちょうぎ)を5日目から止めました。静かに吹雪の世界にお客様をいざないたかったからです。初演ですので初日が開いてからも色々と変更をしていく場合があります。そうして作品が出来ていくのです。
元ヤクザで兄貴の奥さんに手を出し2人で逃げて暮らしている時に偶然避難した山小屋にその兄貴が入ってきてしまうという状況です。
ストーリーはここまでにいたしますが、歌舞伎作品ですので新劇とは違うのでリアルな会話の中にも歌舞伎らしさを出さなくてはいけません。
しかし、リアルな演じ方がベースになってきます。
普段の女方の演技と全く違った面をお見せ出来ると思いますので、是非劇場に足をお運び下さい。
お待ちしています。
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こんばんは。
私は、21日と22日に伺うのですが、舞台写真や演目についてのお話しが書いてあると、ますます楽しみになります。
いつもは綺麗な扇雀さんですが、立役もかっこよくて、大好きです。
楽しみにしています!
昨日、博多座へ参りました。日帰りでしたので、昼の部しか拝見できませんでしたが。。。
私と家内も襲名興行をずっと拝見させて頂いて来ましたが、初めて扇雀さんの違った一面を観せて頂いて大変興味深く、また素敵だなぁーなんて思いました。二枚目はいいですねv(^_^v)♪女形でもどちらでも。
私共は全くの素人で、新歌舞伎のなんたるかなんて全く分かりませんが、『何をもって歌舞伎というのだろう?』って考えさせられました。
ねこさん
ありがとうございます。俊寛のお話も近く致します。
む〜さん
ありがとうございました。歌舞伎の奥深さは世界中の演劇の中では別格です。
歌舞伎役者に要求されることの多さは、他の演劇と比べ物にならないくらい多いと思います。
歌舞伎役者が演じればすべてが歌舞伎なんだと理解しています。その時代その時代にきちっと順応して今日まで生き残ってきた演劇なんです。
初コメです。
扇雀さんのブログ いつも楽しませて頂いてます(^O^)
吹雪峠観ました!幕が開き、そこは見事に吹雪の世界。私まで寒さを感じ「うぅ、寒ぶ!」と感じた時にはもうそこに入り込んでいました。でも、「あれ?もう始まったの?」と思ったのも事実。それがなぜなのかわかりませんでした。
5日目から二丁木を止めたとブログで読んだ時、なるほど…と思いました。いつも当たり前のように聞いていた拍子木の音が、舞台が始まる前の心の準備というか、入るスイッチの役割をしていたと実感しました。う〜ん…歌舞伎って面白い! 歌舞伎にハマって一年という にわかファンの私は、何でも興味津々。二丁木アリの舞台も見て見たかったと思いました。歌舞伎の魅力のヒミツが知りたくて、毎月観に行ってます。( ^ ^ )/
面白いです。歌舞伎。
勘三郎さんや團十郎さんの歌舞伎への想いを考えた時、泣いてないで、私にできること…。「よし!ご贔屓さんになろう!」と決めたのです。歌舞伎…応援します!
扇雀さん、4月の杮落しも行きますよ〜♪(v^_^)v
どうぞ体に気をつけて頑張って下さい。
」
またまた、お返事を頂き恐縮です。
本当に深いですね、歌舞伎って。子供の頃は両親に連れて行かれた歌舞伎座は、お弁当を美味しいお弁当を食べに、廊下を走り回りに行ってただけでしたのに。長いこと長いこと、遠ざかっていたのに、こんなにハマってしまうなんて。お陰様で歌舞伎貧乏です^^;
桜宮のこと、同感です。沢山コメントしたいのですが、余りに長文になっても、、ご返信ありがとうございます。
色々な思いで博多座公演待っていました
まず 先週は夜の部を観劇しました
口上の時 勘九郎さんと仁左衛門さんの間に十八代目のお姿をいるんだーと感じました
今日は昼と夜続けて観ます
どこからか「扇雀さーーん」と
かかりますよーー
それは私です(*^_^*)
(でも 駆け落ち男にかけるのもねーと思っていますアハハー)
『吹雪峠』は以前にも見た事があり
幕開けから、音と光の効果で一気に冬山に誘われ
段々と寒さを感じるようになってくるのは不思議なものだと感じました
人の気持ちの儚さをとても感じられる助蔵を
扇雀さんがどう演じられるのかをとても楽しみにしています
1月の義経の白塗りの立役とまた違って素敵ですね。
すっごく観に行きたかったのですが、都合がつかず残念です。
この演目は以前に七之助さん、愛之助さん、獅童さんで観たことがあるのですが、その時は小屋の扉が倒れてきたり、獅童さんがわざとオカマっぽい言い方で「あにきぃぃぃぃぃぃ~~~」って言ったりして、シリアスなお話のはずが笑ってばかりでまるでドリフのようでした。
やっとシリアスな吹雪峠を見れると思ったのに、行けないのが本当に残念です。
いつか関西でもやってほしいです。
扇雀さんはオカマっぽい言い方しないでくださいね(笑)
11日に昼夜と観てきました。
「吹雪峠」の舞台、綺麗でしたー!! 前の方のお客さん、雪まみれでしたけど。扇雀さんと孝太郎さんがあまりにも仲むつまじい感じで、「これだと、つい、イラッとしてしまうよな。」と思いました。梅玉さんもかっこよかったです。
夜の部は、また違ったタイプの人を演じてらっしゃって、素敵でした。2階席から拝見したら、海が広がって見えて、とても壮大な舞台でした。
もしかしたら、もう一度伺えるかもしれません。
あと半分、お体にお気をつけて。。。
JJさん
コメントありがとうございます。伝統は革新から生まれるという言葉がありますので色々な可能性を試して行きたいと思っています。古典や新作や舞踊と幅広い歌舞伎の魅力に是非はまって下さい。
む〜さん
いつでも気軽にページにコメントしていただけると嬉しいです。多くの方の意見が進化の力になります。
およよさん
吹雪峠は襲名興行にふさわしい演目かどうかは別として肉体より精神のエネルギーが必要な演目です。また感想を聞かせて下さい。
たまねぎさん
心理劇ですが、注意している点は心の変化を的確に伝えることです。
あいさん
獅童さんのビデオを観ましたが、全く違います!
ご安心を。
さるさん
観劇ありがとうございました。勘三郎さんが俊寛をなさる時は本物の潮の香りがぶ舞台上にするんですよ!
是非またいらして下さいね。
扇雀様
はじめまして。こんにちは。姫華と申します。
とてもお忙しい方であるはずなのに、全員にコメントを返されているのですね。ビックリ致しました。
私、明日の昼の部を観に行かせて頂きます。
初めて正式な歌舞伎を生で観るので、とても楽しみにしています。(今まで、スーパー歌舞伎は一度だけ観たことがあります。)
予習をしようと思って、演目で検索を掛けたら、こちらにたどり着きました。
とても楽しみにしてます。3階席なので、細かいところまでは観られないと思いますが、生の歌舞伎の全体感を観られたらと思います。
姫華さん
こんにちは。舞台いかがでした。よかったら感想聞きたいです。
吹雪峠、拝見しました
いつもカッコイイ扇雀さんが
カッコ悪くて情けない助蔵を
どう演じられるのかがとても楽しみにしておりました
前回の演舞場を見ておりましたので
大体の筋は知っておりましたが
登場からビックリ致しました
なるほどと、とてもリアルに雪山を感じました
焚き火のあたり方からも
雪道で濡れてきたんだなって感じられましたし
この人だったら、兄貴の奥さんに手を出しそうだと
真剣に感じました
この後、おえんと助蔵はどうなったのか…
とても興味が湧いた舞台でした
たまねぎさん
初演の吹雪峠ですが、作品を読んだ時には好きな作品に思えなかったのですが舞台の上に乗ってみると様々なことが見えてきてやりがいのある演目でした。あの後二人は外にも出られずお互いの傷を舐めあって、下山してからは別々の道を歩むかそのまま夫婦として収まるかは神のみぞ知るというところでしようか。