2013年4月記事一覧
「NHK Eテレ4月29日「Rの法則」」
2013年4月27日
4月29日㈪18:55〜19:25放送NHKのEテレ「Rの法則」
この番組で虎之介が新しい歌舞伎座を紹介しています。
メンバーのR's51番くーちゃんとR's23番アキヨシくんが歌舞伎座の虎之介を訪ね、歌舞伎を知らない虎之介と同世代である10代のR'sメンバーに歌舞伎座を紹介しています。
http://www1.nhk.or.jp/rhousoku/cast/
私は取材現場に立ち会っていないので何を話しているかは知りません。
放送で初めて知るのですが暴走していないか心配です。
チャックして下さい。
「今月のパンフレット」
2013年4月27日
2日前のハンドルネーム「傾亭(常盤町姐)」のコメントでパンフレットの柿の字が間違っているとお教え下さいました。
松竹に伝えようと思ったところ既に松竹でも指摘があって気づいたのかパンフレットの題字が変わっていました。
間違いを広く教えるようで心苦しいのですが珍しいことなので掲載させて下さい。
以前のパンフレット
改訂されたパンフレット
おわかりでしょうか、柿の字の旁(つくり)の書き順が5画から4画に変わっています。
私のブログ記事「柿葺落四月大歌舞伎パンフレット」の「傾亭(常盤町姐)」さんのコメントに詳しく説明してくださっています。
私自身もすぐに三省堂の新明解漢和辞典で調べましたらご指摘のとおりでした。
博識な方がいらっしゃり、正直驚きました。
「4月26日㈮ラジオ出演」
2013年4月24日
4月26日㈮13:00〜15:30
文化放送AMラジオ1134kHz「大竹まこと ゴールデンラジオ!」
に生出演します。
出演予定は14:25〜14:50のメインディシュというコーナーの予定です。
大竹まことさんとパーソナリティは室井佑月さんで歌舞伎のこ事やシネマ歌舞伎の事、そして勘三郎さんのことなどをお話する予定です。
是非チェックして下さい。
「POLA MUSEUM ANNEX」
2013年4月22日
友人の森田恭通さんがデザイナーではなくアーティストとして銀座2丁目のPOLA MUSEUM ANNEXで初の個展を開いています。
http://www.po-holdings.co.jp/m-annex/exhibition/detail.html
「What's! Gold!?」
と銘打って7つのオブジェが暗闇の空間の中に配置されています。
この個展会場で篠山紀信さんの撮影で雑誌の取材をして来ました。
雑誌名は発売近くになりましたら告知致します。
作品群です。
世界七カ国のおみやげ品のような物をそれぞれ大きな球体に焼きあげ22Kでコーテイングしていき、こんなおみやげ品でもアートになりうる、どんなものにもいろいろな可能性があることを表現したかったのではないでしょうか。
撮影準備中の手前篠山氏と奥の帽子が森田氏と私
撮影が終わり仲良くスナップ写真
この後は3人でよもやまの話で深夜迄ゆっくり食事とお酒楽しみました。
素晴らしいアーティストの2人です。
5月19日迄入場無料で開催されています。
是非お立ちよりください。
「柿葺落四月大歌舞伎パンフレット」
2013年4月19日
第五期歌舞伎座の記念すべき柿葺落公演の舞台写真入りパンフレット。
今月も私のサインをしてパンフレットを販売させて頂きます。
締め切りは28日千穐楽とさせて頂きます。
一部¥1,800(送料・消費税込み)
ご希望の方はお名前ご住所を明記のうえ下記のアドレスに部数を添えてお申し込み下さい。
入金方法を折り返しお知らせします。入金確認後に郵送させて頂きます。
ご応募お待ちしています。
「明日18日の13時27分から」
2013年4月17日
NHKの「スタジオパークからこんにちは」に父の坂田藤十郎が出演しています。
13時27分から14時00分の生放送です。
父の素顔を是非ご覧下さい。
「「お祭り」」
2013年4月14日
舞台写真を何点か掲載致します。
舞台写真入りのパンフレットが出ましたら今月も私のサインをしてお送りいたしますのでご期待下さい。
ひとまず舞台の雰囲気だけでも味わって下さい。
以前にも申しましたが帯の右側に挟んでいる根付の付いた紙入れの中に下の写真を入れ、胸元に中村屋の中村格子の手ぬぐいを入れて舞台に臨んでいます。
通常は自分の手ぬぐいを持つのですが"十八世中村勘三郎に捧ぐ"と副題についていますし、一緒に舞台に立っている気持ちです。
撮影:松竹写真部
踊りの流れの順です。演目はあっという間の20分ですが、新しい歌舞伎座を祝って下さるお客様の温かい拍手に支えられありがたい限りです。そのご期待を裏切らないことだが私たちの使命です。
「小林十市さん渡仏の送別会」
2013年4月14日
一昨年の舞台「隠蔽捜査」で共演した小林十市さんが家族の待つフランスに戻ることになり当時の共演者を含めて送別会を新宿にて彼のステージ終演後にいたしました。
先月末でしたのでちょっと前の話ですいません。
本人はもうフランスかな?
主演の上川隆也さん初め多くの共演者が集まりました。
彼は柳家小さん師匠のお孫さんで柳家花緑さんの実兄です。
役者として同じ舞台に立ちましたが、ベジヤールの劇団で修行した立派なバレエダンサーなんです。私が立派なと言うのも失礼ですが、最初はそのことを知らずに役者さんと思って接していたので驚いたんです。素直な正確で努力家で大好きな役者さんです。
フランス人の奥さんとお嬢さんをフランスに残し単身日本で活動していたのですが、やはり家族と一緒に暮らすことを最優先し渡仏することになりました。
バレエの振り付けやステージ中心に活動するとのことでしたが、役者に未練があるのか、「隠蔽捜査」の続編の公演を心から望んでいました。
私もその一人ですが、彼が欠けては折角のチームワークが壊れますのでその時には是非また日本の舞台に立って貰いたいものです。
しかし、引き止めるわけにもいかないので暫くお別れです。
十市ちゃん今度は家族みんなで日本に戻っていらっしゃい。
待ってます!!
「5月歌舞伎座」
2013年4月14日
長男の虎之介が今月の公演に続いて来月の歌舞伎座柿葺落公演に出演させていただくこととなりました。
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2013/05/post_56-ProgramAndCast.html
演目は3部の2番目「京鹿子娘二人道成寺」に所化の役で出させて頂きます。先輩方に混ざって花笠の踊りも初めて踊らせて頂きます。
以下から後援会の方優先ですが公演の申し込みができますので是非2部の私共々宜しくお願いいたします。
売り切れの場合はご容赦下さい。
詳しくはスケジュールのページをご覧下さい。
「4月13日」
2013年4月14日
4月13日祖父・2代目中村鴈治郎の命日です。
歌舞伎座の一部終演後に青山の妙圓寺にて身内だけの法事を執り行いました。
出席者は父夫婦2名と兄家族3名と私の家族4名計9名のみです。
青山の妙圓寺は日蓮宗のお寺さんで祖父の葬儀では先代の御住職が導師を勤めて下さいましたいわば菩提寺です。
お寺の門をくぐると本堂の右手前に祖父。2代目鴈治郎の追善の碑があります。
「光藝」ていう文字が彫られています。
祖父の戒名が「光藝院殿春鴈日好大居士」と申しますので、生前の舞台の藝が光るとかけての文字だと思います。
お墓は鎌倉霊園にあるのですが、法事はこちらの妙圓寺でいつもお願いしております。
皆がこの日に揃うことは滅多に無いので、虎之介も舞台に立つことも増えると思いますので男だけでこの碑の前で記念写真を撮りました。
ご承知とは思いますが、左から甥の中村壱太郎・長男の中村虎之介・父の坂田藤十郎・兄の中村翫雀そして私です。
5代目歌舞伎座杮落しの記念の月に、気持ちも新たに先祖に歌舞伎継承の誓いを立てて参りました。
祖父は昭和58年の4月に亡くなり私はその年の3月に大学を卒業して58年の5月に8歳のとき以来14年ぶりに歌舞伎の舞台に立ちましたので、成人してからは祖父と同じ舞台に立っていません。しかし、最近祖父に似てきたとおっしゃる方が増えて来ました。直接教えを受けたことがない祖父に似てくるというのも、歌舞伎の伝統の不思議ではないでしょうか。
名人と呼ばれた祖父に似てきたといわれることは嬉しいことですが、まだまだ祖父の芸域には遠く長い道が続きます。
「5日」
2013年4月 5日
5日は哲明(ノリアキ)さんの月命日です。
12月5日から4ヶ月が過ぎました。
4月2日に幕を開けた歌舞伎座で私の出演演目「お祭り」は
「十八世中村勘三郎に捧ぐ」
と銘打ってあります。
お兄さんがどれほどもっと多くのことをやりたかったかと思うと無念です。
胸に中村格子の手ぬぐいと帯の紙入れに写真をはさみ毎日舞台に立っています。
写真は昨年5月平成中村座千穐楽の写真です。
先ほども2時間の特番でお兄さんの追悼番組をしていました。
話に出ていた大阪中座の「四谷怪談」のことが昨日のことのようです。
お袖とお花で出演していました。口コミで客足が伸びていき、2階の通路に新聞紙を引いてみていただいたんです。お兄さん嬉しかったと思います。本当に嬉しかったと思います。
全てに対して挑戦する心があり、その裏付けに稽古の積み重ね、そして研究(自分以外の舞台を本当によく見ていましたが、自分の舞台も何度も入念に見ていました)や膨大な勉強(特に本をよく読んでいました)とそして夢の中でも芝居をしていたと思います。
同じ空間に長く一緒にいた人間の一人として、その時間が無駄にならないようにしていくことが今の道標となりました。
「夜桜能」
2013年4月 5日
4月2日歌舞伎座初日の夜
靖国神社の夜桜能を観に行って来ました。
と言っても写真は開演前の日比谷公会堂の舞台です。
薪能を心から楽しみにしていたのですが、生憎の雨天で場所は日比谷公会堂に変更になってしまい非常に残念でしたが、靖国の桜も散りかけていましたから、日比谷公会堂の舞台上に群馬から運ばれた満開の桜が飾られていたので、寒い思いもせずそれはそれで良かったとしましょう。
しかし、靖国の屋外と比較すると風情はいかんともしがたく正直なところ残念でした。
今回は6月に国立劇場で演じる「紅葉狩」が演目に入っていたので、是非観たくて歌舞伎座初日の夜でしたが、虎之介を伴い行ってました。
他の演目と出演者は以下のとおりです。
能役者の皆さんの舞、謡それぞれが囃子と共鳴して練り上げられた造形美を堪能しました。
狭い空間での動きの中に削ぎ落とされ凝縮された濃密な時間が過ぎていきます。
派手な演出の演劇やエンターテイメントを見慣れていると、能には舞台上から想像の世界が広がっていく楽しさがあります。見えない景色が見えてくることが見る側の楽しみだと気付きます。
歌舞伎の「紅葉狩」は能のこの演目から発想して九代目團十郎が創り上げた作品ですが、改めてその先人の創作力に感動するばかりです。今日舞台の上に想像してみていた空間を実際に作り上げたのが歌舞伎の舞台なのではないでしょうか。
題材は一緒でも全く違ったエンターテイメントに仕立て歌舞伎の先人達はどんなに努力をしたことでしょう。
6月に向けて気の引き締まる思いです。
それと狂言「千鳥」の野村萬斎さん。言葉の間や顔の表情や皆々素敵で楽しませて頂きました。
「歌舞伎の未来」
2013年4月 5日
ついに歌舞伎座が初日を迎えました。
4月2日の私が出演している「お祭り」の幕があき、浅葱幕が振り下ろされると、満員のお客様の拍手が鳴り止まず、三津五郎のお兄さんの最初の台詞を口になさるまで30秒程の時間を必要と致しました。
そして「18代目も喜んでいるでしょう」の言葉に目頭を抑えていらっしゃるお客様も大勢いらしゃいました。
勘三郎の兄貴がここにいないことが今だに嘘のようですが、時間は前に進んでいきます。
止まることはないようです。ノリアキさんの顔が浮かびます。
先人達の思いのこもった土地に建ったこの小屋が新しい歴史を刻み始めました。
お客様の心に残る舞台を目指し、この小屋に足を運ぶことに喜びを感じて頂けることを常に模索し努力し挑戦して行きたいと思い新たにいたしました。
失敗も必ずあると思います。何もかもうまく行くはずがありません。しかし、努力なしの失敗だけは許されないと思っています。
この劇場に関わったすべての人が歌舞伎を心から愛し、足を運んで下さるお客様を心から愛することから歌舞伎の未来の第一歩が始まるのではないでしょうか。
初日が開いたので、勘九郎さんの長男・七緒八くんのサプライズ出演も解禁になりましたので、初日の「お祭り」の幕が閉まった後の舞台袖に戻る七緒八くんです。
中村屋のお弟子さん中村いてふさんに抱かれた七緒八くんと芸者の私(笑)です。
歌舞伎の未来が彼の双肩にかかっていますッ
は、ちょっと気が早いですね。
七緒八くんが一人で歩く後ろ姿が、少しがに股でノリアキさん(勘三郎さんの本名)にそっくりなんです。
歌舞伎の未来に向かってこの先演りたいことや、やってみたいこと。沢山あります。
「父81歳の勇姿」
2013年4月 2日
野球に興味のない方とアンチ巨人の方には迷惑なこの記事です。
予めご了承下さい。
3月29日巨人軍開幕戦の日がやって参りました。
昼間に歌舞伎座にて舞台稽古を済ませ16時には後楽園ドームに入り始球式の準備です。
後楽園ドームの控室に坂田藤十郎の名前がかかるのは最初で最後だと思いますので記念に撮っておきました。
さて、紋付に着替えてからブルペンに移動して投球練習です。
巨人ファンとしては後楽園ドームのブルペンに入れるだけで感激ですが入り口で斎藤コーチと川口コーチに会いテンション上がりっぱなしです。
父がブルペンに入って「どう握るんだい?」の一言に一同・・・。
まず握り方から教えマウンドとホームベースのちょうど中間点に立ってもらい私がキャッチャーになり練習開始です。
因みにオレンジはジャイアンツカラーです。
周囲の予想を覆し見事な投球!?を見せ本番に臨むこととなり、本人は自信満々でマウンドに向かいました。
関係者の方にベンチ裏までは一人の方のみということで、観戦しない中日ファンの兄が付き添い私たちはスタンドで観戦となりました。
そして運命の17時58分になり一塁側ジャイアンツベンチから父が紋付姿で登場しオーロラビジョンに大写しになると、球場全体が歓声ともどよめきとも言えぬ声に包まれ父の緊張がこちらまで伝わってきます。
私の席から見たグランドです。
投球の瞬間は興奮して応援していたので写真は撮れませんでした。
投げ終わった後の嬉しそうな父です。
原監督に迎えられ大満足の様子です。
この日開幕戦はジャイアンツの勝利で終わり父の始球式で始まった今年のジャイアンツのペナントレースは最高のスタートをきりました。
ボクのファン歴は年齢と同じくらいなんです。
「歌舞伎座開場式と古式顔寄せ手打ち式」
2013年4月 1日
3月27日と28日の両日4回に渡り開場式が執り行われ、
引き続き28日の13時30分より総勢約200名による古式顔寄せ手打ち式が新しい歌舞伎座の舞台上で挙行されました。通常は稽古場で行うため一般に公開されませんが、今回は開場記念の為公開されました。
揚幕からの写真ですがさすがにこれだけの人数が舞台上に並ぶと壮観です。
判りづらいと思いますが私は最前列の上手(右側)から6番目に座っています。
心も新たに身の引き締まる思いです。
迫本松竹社長のが雀右衛門・芝翫・富十郎・團十郎・勘三郎の皆さんがこの場にいらっしゃらないことが誠に残念とおっしゃっていらっしゃいましたが、本当に残念です。
先輩たちの残して下さった魂や舞台に対する思いを胸に初日を迎えます。
お客様と共に新しい歌舞伎座の歴史を刻んで行きたいと思っています。