「紅葉狩の隈」
2013年5月28日
24日25日26日と3日間藤間流宗家のお稽古場にて「紅葉狩」の振り写しと演出の確認をして来ました。
一つ自分の中で取り入れたい演出があり振付の藤間勘祖先生と勘十郎宗家に相談をしたところ、それは演ってみていいのではとの許可を頂きましたので取り入れることに致しました。
初日前でもありまだうまく行くかわからない部分もありますので公表は控えます。
29日が歌舞伎座千穐楽で翌30日から3日間の出演者全員での稽古の後、6月2日の初日と中3日しかありませんので、31日と1日の舞台における稽古で試みて好いようでしたら本番でも取り入れようと思っています。
また後ジテの鬼女の隈ですが、スチール写真では下の写真の隈取を致しましたが、過去の資料を調べている内に"山中平九郎の鬼女の隈"に行き当たりました。
この紅葉狩は九代目團十郎初演時には"青筋の隈"であったとの記述があります。
その資料がこれです。
近年の皆さん諸先輩のものと大分雰囲気が違います。実は何故"茶の隈"に変わったかも調べていませんのでいづれご報告致します。
ただ近年は皆さん私のような茶の隈が、筋の形は変わっても色としては主流になっています。
そこで見つけたのがこれです。
初演の九代目とも既にだいぶ違ってきていますので今度はこの筋色は違いますが平九郎の鬼女を試してみたいと考えています。
特に目の周辺の紅に特徴があり、女であることを強調していい工夫だと思いましたのでこの筋を茶に変えて舞台稽古では取り入れてみようと思っています。
それが良ければ是非本番でも採用しようと思っています。
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このような貴重な資料を見るのは初めてです。
これまた歌舞伎好きにはたまらないです。
隈取ひとつにも、このように研究し工夫し、ご自分のものを創り上げていくのですね。
本番に、どの隈取になさるのか、また楽しみができました。
先ほど7月の昼の部のチケットも予約させていただきました。
扇雀さんの「坊主っぷり(笑)」を堪能させていただきます。
ありがとうございます。
始めてお便りさせていただきます。
国立劇場での紅葉狩楽しみにしております。私は、64歳、歌舞伎座へは幼稚園の頃から、母、姉に連れられ、大人になってからもよく拝見しに伺っております。6月の国立劇場は歌舞伎初心者向け公演と伺い22歳20歳、小学5年生の兄弟の孫を連れて伺います。次世代の歌舞伎ファンの養成です。紅葉狩は私の好きな演目で、お姫様が変身する場面がおもしろいです。
2日に見に行きます。頑張ってください!
じゅんこさん
ありがとうございます。舞台でお待ちしています。
kenkoさん
コメントありがとうございます。劇場でお待ちしています。私も新しいファンの方が一人でも多くなるように努力致します。
本日 国立劇場の舞台拝見いたしました。虎之介さん達の解説がわかりやすく、爽やかで面白かったです。今までかなり歌舞伎を観てきましたが、常磐津 義太夫 長唄の違いがよく解らなかったんです。でも今日すっきりしました。扇雀さんの鬼女は舞台ですごい迫力でしたね。隈取にも工夫されて。
この時期にあのような大変なお役を一日に二回もなんてさぞ大変ではと思います。どうぞ千秋楽まで頑張ってくださいませ。応援しています。
ひろみさん
ご来場ありがとうございます。解説も客席の皆さんに近い感じで作るように言っていましたので成功しているのではないでしょうか。次回の東京は8月歌舞伎座ですので是非またいらして下さい。お待ちしています。
高校2年生の娘が夏休みの宿題に歌舞伎についてレポートを書くと言っております。8月は親子で参ります。楽しみにしております。
ひろみさん
何か質問がありましたらいつでもお答えしますのでご連絡下さい。