中村扇雀の公式ブログ

「STRADIVARIUS 2013」

2013年6月22日

今月の6日の日、公演終了後にサントリーホールの「STRADIVARIUS 2013」のコンサートに行って来ました。
今月は紅葉狩を2回踊っているので公演後はあまり予定を入れないようにしているのですが、このコンサートは昨年に続いてご案内を頂き、時間的に伺えたので行って参りました。

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クラッシックは全くの素人ですが、心で聞くようにしています。
この"素人ですが"という言葉を耳にする機会が多いんです。
それは、歌舞伎の話をする時に皆さん"素人ですので"と前置きして話されることが非常に多いということなんです。
私はその時何と答えているかといいますと、「お客様ほとんど全員素人で歌舞伎演られる方はいないと思います。その素人のみなさんに楽しんでいただくのが歌舞伎なんです。」
ですから、楽器を演奏できるわけでも何千とある交響曲を片っ端から聞いているというわけでもない私が愉しむためには、演奏者の心に入っていくことだと思っています。

そして、その時の自分の心で音を体に入れていきます。お客様にわかっていただこうというよりも自分が今できる最高を客席で感じて頂きたい。そしてそれを五感で感じたい。これが舞台と客席のいい関係なんではないでしようか。

疲労感で睡魔に襲われるのではと思いつつも時間が短く感じられるほど堪能しました。

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コメント

扇雀さま、「心で聞く」という表現にとてもとても共感を覚えましたので、2度目のコメンをト書かせていただきます。私は歌舞伎通ではありませんが、歌舞伎に限らず、分からなくてもいいから観に行ってみたら何か感じるかも・・思って行ってみるのが楽しいのです。ブロードウェイでミュージカルを観た時、英語は半分くらいしか分からないのに、何故私はこんなに泣いているんだろう・・?ということがありました。「心で感じる」「心が震える」この先、何度そういう観劇に出会えるか、わくわくしながら、これからも楽しんでゆきたいと思っています。これから暑さも厳しくなる折、どうぞお身体を大切になさってくださいませ。8月の歌舞伎座楽しみにしております。

goldbearさん

コメントの返信が遅くなり申し訳ありません。心で感じる事こそ心に残るような気が致します。これからも心に残る舞台を目指して行きたいと思っています。

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