「「近江のお兼」の舞台」
2014年10月 5日
今月の「近江のお兼」の舞台写真の抜粋です。
この衣装が以前に触れた"十六むさし"です。
ブログ「残り3日間となりました」の写真と比べると違いが分かると思います。
馬が活躍する舞踊ですが、馬は三津五郎兄さんの一門の坂東八大さんと坂東大和さん 努めてくれていますので安心です。
その師匠の寿(ひさし)兄さん(三津五郎さんの本名)が初日の舞台を見て下さり楽屋に入って来て下さいました。一箇所ダメ出しをして下さいましたが、「良かったよ」と声を掛けて下さり少しホッとしています。勿論合格や満点がないのが藝の世界ですので、満足したり安心してはいけないのですが、自信に繋がることは間違いありません。
またカラミ(立回りで僕に掛かってくれる役者さん)に中村いてうさんと坂東彌風さんの2人が出てくれていますが二人共しっかりしていて安心して努められ感謝しています。
この晒の長さですが、13尺14尺15尺の三種類を藤浪小道具さんが用意してくれました。
私は13尺の物を今回使用しています。幕切れだけ15尺に持ち替えています。
写真提供:歌舞伎座
初役で務めていますので晒の使い方や捌き方等は日々発見の連続です。
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初日に昼の部を拝見致しました。花道に登場した瞬間、とても華やかで素敵だなぁと思いました。
長い晒を自由自在に操る姿に見とれてしまいました。
楽までにもう一度観る予定です。
梅☆さん
ご観劇ありかとうございます。「近江のお兼」初役ですが、好きな踊りになりました。
確か2日目に拝見しておりますが、近江のお兼が凄く良かったです。扇雀さまの華やかさにもマッチですね、そして役者さんが気に入るともっと良い舞台になりますよね。もう一回見たいと思ったのですが都合つかず、夜の部だけもう一度拝見致します。来春の松竹座も、愛之助さんと曽我兄弟?なんて珍しいものもあり、楽しみです。
tamさん
ありがとうございます。愛之助さんとは久し振りの共演ですので楽しみにしています。
扇雀さん、はじめまして。
先日 昼の部を拝見いたしました。
近江のお兼とても素敵でした。
涼しげなお顔での見事な晒さばきですが、とても体力をお使いになるのでは?
そして今日は、シネマ歌舞伎にて法界坊を観てきました。
たくさん笑い、そしてやはり勘三郎さんを思い涙しました。
ユキコさん
ありがとうございます。お兼は時間が短い踊りですので息が切れるというようなことはありません。勘三郎さんは戻りませんが私達で良い舞台を作っていきたいと思っています。これからも宜しくお願いいたします。
扇雀様
サインと舞台写真入りのパンフレット、ありがとうございました。読み応えもあり、宝物になります。
それを手に本日”近江のお兼”を拝見させていただきました。
キュートなお馬のお二人、そしてカラミのお二人との息もぴったりで、華やかな舞踊に思わず体全体で拍子をとっていました。
あっという間に時間が過ぎましたが、沢山の元気をいただきました!
もう一度観たいと思ったのですが、明日が千穐楽ですね....もっと早く観劇すれば良かったと後悔しています。
是非近いうちに、扇雀さんの”近江のお兼”にまたお会いしたいです!
今月も、魅力あふれる舞台をありがとうございました。
本日 千秋楽御目出度うございます。
扇雀さんの 心が細やかに入りこんだこだわりの全て
舞台に大変美しく花開いていると思います。
まさにこのお兼を、舞踊をしている者は皆目指しているのです!! 溌剌さと色気、技の見事さ。本当に楽しませて頂きました。
来月も楽しみにしておりますので どうぞお身体ご自愛ください。素敵な舞台に、一観客より感謝申し上げます。
うりぼーさん
ご来場ありがとうございました。初役の「近江のお兼」でしたが好評を頂いて泉下の勘三郎のお兄さんも少しは喜んでくれているかも知れません。歌舞伎座で「近江のお兼」を踊ることがお兄さんの追善興行というのは複雑なきもちです。
yayaさん
観劇そしてコメントありがとうございます。舞踊は肉体鍛錬も必要だと思います。体を鍛えて長く良い舞台が努められるようにしていきたいと思っていますのでこれからも宜しくお願いいたします。
追善と言うことで歌舞伎座の廊下に十七代目と十八代目のお写真が飾ってありましたね。手を合わせてきましたが胸がいっぱいになりました。全然癒えない哀しさに喪失感の大きさを感じます。
扇雀さんのお兼、良かったです。踊りの上手さはモチロンですが、晒しの扱いがあまりにお上手で目が釘付け。久松を観るのは2度目でしたが、私的には扇雀さんは女形がすきで〜す(笑)
JJさん
二年の歳月では何も変わりませんよね。今だに哲明さんが傍に居る気がします。さて女形と立役ですが、この先は五分五分くらいにしていこうかなと考えているんです。鴈治郎家には立役で継承していきたいまたしていかなくてはいけない役がおおいんです。