「「野崎村」久松・「寺子屋」園生の前」
2014年10月18日
今月の舞台写真です。
昨年の8月に引き続いての久松ですが、相手役のお染が七之助さんから児太郎さんに変わり一段と若返りました。彼は初役ですので色々とアドバイスをしながら舞台に立っています。
もうそういう立場になったのだなと年齢を痛感していますが、恋人役ですのでその歳の差が出ないように気をつけています。
「寺子屋」の"園生の前"は約1時間20分の演目の最期の10分程の出演ですが、緊張する役どころです。自分の子供を犠牲にして迄主君の子供を助けた夫婦に合うわけですから、その精神状態を創り上げるのは非常に難しいものです。
台詞は一言ですがそこ迄の舞台の緊張感を持続させ幕切れに繋げていかなくてはならない役どころです。
初日には舞台上で焼香をする時に、お兄さんが最期に務めた"松王丸"の時に"千代"を務めていたので、亡き勘三郎のお兄さんの顔がどうしても浮かんでしまいつらい幕切れとなってしまいました。
お客様の多くの方もそうであったのでは思い今更ながら悔しい思いでいっぱいです。
写真提供:歌舞伎座
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