2016年6月記事一覧
「鼠年」
2016年6月 9日
コクーン歌舞伎の初日が開いて3日が過ぎました。
反響はまちまちですが回を重ねることで芝居の流れが固まってきたような気がします。
ここで一つ鼠の話を致します。
お岩様が死んだ後に舞台上に数多の鼠が出てきますがこれは、
お岩様が鼠年でその化身という設定です。
何故こんなに鼠がとご覧になった方はお思いになられると思いますが、そういう理由からです。
因みに私も鼠年です。
「コクーン歌舞伎初日」
2016年6月 6日
平成22年の「佐倉義民傳」以来の出演となるコクーン歌舞伎が初日を迎えました。
5月7日の稽古以来1ヶ月の稽古期間を得ての開演です。
稽古初日に演出の串田さんが開口一番休憩を入れて3時間10分を目指すと宣言されてからの1ヶ月。
「四谷怪談」は長編の戯曲ですので全編上演でこの時間短縮は非常に困難では有ります。
かなりの台詞カットが有りますので(特に伊右衛門浪宅は大胆に短縮されています)通常の「四谷怪談」をご覧になったことのある方には違和感は残ると思いますが今回の串田演出の狙いは全段とおしての「四谷怪談」。時空をとおしてどの時代も混沌としているということ。
私はお初役の岩様と佐藤与茂七の2役ですが、それぞれの役に全編を通じ重要な小道具が絡んでいます。
まずお岩様は"櫛"
母の形見の櫛が重要な小道具として登場します。
佐藤与茂七は"回文状"
今回は"かいもんじょう"と読ましていますが通常歌舞伎では"かいぶんじょう"と読みます。
これは塩谷浪人すなわち赤穂浪士の討ち入りに関する密書です。
この小道具と共に登場人物の数奇な運命がからみ合って物語は進行していきます。
仮名手本忠臣蔵の討ち入りの世界も絡んで来ますのでそこは事前に意識してご覧いただけたらと思っています。
当日券もございますので是非ご来場をお待ちしています。
チケットは完売ですが、キャンセル等が出る場合がございます。
私のホームページからお問い合わせ頂くとチケットの詳細がわかりますのでメールでお問い合わせ下さい。
皆様のご来場そしてご意見をお待ちしています。