2017年3月記事一覧
「WOWWOW放送情報「足跡姫」」
2017年3月14日
「足跡姫」
5月にWOWWOWで放送が決まりました。
見逃したどうしても見たい方、そして劇場で見たけどもう一度見たい方。
5月までにWOWWOWに加入して下さい。
決して宣伝ではありません。
ご案内です !
詳しい日時はまたご報告致します。
「「伊達の十役人」を振り返って」
2017年3月14日
「足跡姫」の私の役名は「伊達の十役人」
即ち十人の人物を野田さんに割り当てられました。
主要キャストはりえちゃん演じる三、四代目出雲阿国の一座の劇団員で、私がその女歌舞伎一座を取り締まる役人側に一人回ったのです。
パンフレットに各役名画記載されていないのでここに掲載致します。
ご覧になった方で全て覚えていらっしゃる方はいらっしゃらないと思いますので(笑)。
一役人目・真立屹立の助兵衛(まだてきつりつのすべえ) 左上
二役人目・御縄田奮縛助兵衛(おなわだふんじばるのすけべえ) 右上
三役人目・役人役役者タダノスケベエ(やくにんやくやくしゃただのすけべえ) 左2番目
四役人目・好色分り屋助兵衛(こうしょくわかりやすけべえ) 右2番目
五役人目・大岡越前戯の守忠相兵衛(おおおかえちぜんのかみただすけべえ) 左3番目
六役人目・里見八犬伝言助兵衛(さとみはっけんすけへえ) 右3番目
七役人目・案外柔軟助兵衛(あんがいふれっくすけべえ) 左4番目
八役人目・丸投左連太郎衿人(まるなげされたろうえりーと) 右4番目
九役人目・丸投左連太郎衿人(まるなげされたろうえりーと) 左5番目
十役人目・松平家老死寸前の紙(まつだいらかろうしすんぜんのかみ) 右5番目
注:八・九役人目野田さんが演じた双子でしたので実際私が演じたのは8役人です。
早拵え歌舞伎並みに大変でした。
計14回着替えていました。
Desined by ひびのこずえ
「「足跡姫」千穐楽」
2017年3月14日
昨年の12/8篠山紀信さんのパンフレット撮影に始まり12/12に稽古開始。
その稽古初日に台本の完成版が手渡され野田さんの全編本読みがあり作品の全貌が明らかに
なり「足跡姫」が歩き出しました。
約一週間の本読みが続き稽古スタジオに本番同様の3.55%の傾斜の付いた舞台が組み立てられ初めて見る傾斜の付いた回り舞台が姿を表しました。
稽古は12:00〜19:00のスケジュールで連日続き12/31〜1/2の稽古休みをはさみ1/12に芸術劇場プレイハウスに稽古場を移し1/17のゲネプロを終え1/18に初日開幕。
全61回の公演を欠かすこと無く五万人弱のお客様にご来場いただき3/12無事に千穐楽。
まずはご来場して下さった全てのお客様に改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。
そしてすべての関係者・スタッフそして共演のキャスト全員に感謝とありがとうの言葉を贈りたいと思います。素晴らしい日々でした。
今回の出演にあたり勘三郎へのオマージュと言う野田さんの言葉を知ったのは、私自身はパンフレットを見たときでした。
昨年の2月野田マップ前作「逆鱗」を芸術劇場に行った観劇後に野田さんから本作の出演依頼を頂きました。しかしその時は「今までにない芝居を作りたい。江戸時代の話なんだ。」
それ以上の説明はありませんでした。
私自身は4ヶ月歌舞伎を休むことになり12月の京都顔見世は雀右衛門襲名1月の松竹座は芝翫襲名2月歌舞伎座は勘太郎・長三郎初舞台と大事な公演の出演は見送ることとなります。
しかし以前から野田さんと舞台を作りたいという願望が有った私は松竹の安孫子副社長と相談の結果出演が叶ったのです。
千穐楽を迎えた日、実は勘三郎さんがなくなった時に覚えた喪失感や惜別の念に襲われていました。それだけ野田さんの脚本と演出そして出演者皆さんのエネルギーは素晴らしかった。観客の言葉のように聞こえますが正直な私の感覚です。
舞台の上にいながら客席の皆さんと感情が一緒になっていました。
最後のカーテンコールでスタンディングオベーションとなった時、過去の平成中村座やコクーン歌舞伎そして野田版の歌舞伎等々で味わってきた感動が蘇り、勘三郎さんの気配を感じ舞台袖に戻った瞬間涙腺は緩んでいました。
その瞬間を人生経験の一幕に加えられたことそして勘三郎さんのお兄さんや三津五郎のお兄さんとオンタイムで時間を共有できた幸せを改めて感じました。
そしてこの「足跡姫」は自身の臨終の瞬間に思い出す作品の一つになったと確信しています。
なにもないゼロから「足跡姫」を生み出した野田さんの底知れない力、そしてそれを具現化したキャスト・スタッフすべて本当に素晴らしかった。私も入っているので自画自賛のようになってしましますが、その場に居られたことに喜びを感じていることを表現したいのでお許し下さい。
大入袋の上が少し破れているのは大入袋を振って中のコインを出し共演者と交換するという儀式を行ったためです。歌舞伎役者はいつも顔を合わせているのでこの儀式?はしないのでは初めての経験でした。千穐楽でバラバラになる共演者との再会を誓うものだそうです。
因みに私は舞台上で愛人だった鈴木杏ちゃんと交換いたしました!
プログラムの表紙と裏面
PDFですのでクリックして下さい。
足跡姫パンフレット表紙.pdf
足跡姫パンフレット裏.pdf
「W受賞おめでとう!」
2017年3月 4日
皆さんも既にご存知でしょうが、昨日の第40回日本アカデミー賞で「足跡姫」で共演中の
宮沢りえさんが最優秀主演女優賞そして妻夫木聡さんが最優秀助演男優賞をW受賞しました!
おめでとう!!
先日は鈴木杏さんが読売演劇大賞に最優秀主演女優賞を受賞し美術の堀尾さんは読売演劇大賞を受賞され凄い方たちと毎日舞台に立っているのが幸せです。
現代は映像も含め演劇の裾野が大きく広がり多くの才能のある方が各方面で活躍されています。
歌舞伎が生まれた400年前にはその殆んどの才能が歌舞伎に集中していて劇場も多く競争も激しく、その為物凄いスビードで歌舞伎が進歩発展していったのだと思います。
勘三郎さんはそういった各方面の才能を歌舞伎に取り込もうとしていた過程に野田さんとの出会いがあり、その延長線上に今回の「足跡姫」が生まれたような気がします。
その公演に唯一の歌舞伎役者として出演していることに心から喜びを感じています。
千穐楽の12日まで残り11公演となりました。
まだご覧になっていない方当日券ございます。
是非いらして下さい。
勘三郎さんの足跡(あしおと)に触れられます。
「大入袋!」
2017年3月 2日
2月公演で歌舞伎座と芸術劇場の両方を掛け持ちしていた田中伝左衛門さんがが歌舞伎座の千穐楽で写真のような大入袋をもらって来てくれました。
足跡姫の楽屋の掲示板に貼られています。
家元(伝左衛門さん)の心遣いに感謝です。
猿若とサルワカ(妻夫木さんの役名)繋がりで
猿若祭と足跡姫が兄弟公演になりました‼︎