「2月博多座花形歌舞伎」
2018年2月12日
1月歌舞伎座の千穐楽を26日に迎え、1月28日に巳之助君のめでたい結婚式に出席し、翌29日の早朝に羽田から福岡空港に飛び、午後一番で川端商店街をお練りして2月花形歌舞伎が幕を開けました。
お練り終了後博多座のロビーでの集合写真
(右から福之助さん門之助さん児太郎さん鶴松さん勘九郎さん信吾さん橋之助さん私松也さん七之助さん)
今回は勘九郎さん七之助さん松也さんの3人を中心とした少人数での座組に先輩として参加の形となりました。それでも昼夜とも初役での出演ですの自分自身の責任のほうが重大です。
そして節分の2月3日には朝から櫛田神社に出向いて特別参加の勘太郎君長三郎君と共に豆撒きをして参りました。
クマモンと一緒に
昼の部は七之助さんのお染七役に初役で山家屋清兵衛を努めます。
私も一度松竹座でお染七役を務めていますが、今回は初役で山家屋清兵衛です。
特にしどころといがあると言う役ではありませんが舞台が締まるような存在感を出せればと思っています。
夜の部は「渡海屋・大物浦」で銀平女房お柳(りゅう)実は典侍の局(すけ のつぼね)をこちらも初役で努めましたが、やはり見るとやるとは大違いで、大変にやりがいのある素敵な役で大好きになりました。
世話女房から局に変わり、そして乳母として育て上げた安徳帝との自害を決意しそれがかなわず自身の自害へと短時間に運命の渦に巻き込まれていく女性ですのでそれをしっかり表現出来れば、お客様にそのドラマ性を共有していただけると思います。
文楽をベースにした上で先輩方の舞台を参考にして作り上げました。
機会あれば是非また努めたい役の一つとなりました。
(※は必須項目です)
このページのトラックバックURL:
http://www.senjaku.com/cgi/mt4/mt-tb.cgi/685
博多でのお写真の数々思い出しつつ拝見しました。
中でも典侍の局はとても心打たれる場面でした。
こちらに併せて書くのは場違いですけれど、今月の
国姓爺合戦は予習かガイドがないと少し難しい
お話でしたが、錦祥女と渚のお互いを思う親子の
愛情がとても感動的でした。
初めてコメント致します。
先日の博多座にて初めて歌舞伎を拝見したのですが、扇雀さんが演じていらっしゃいました典侍の局の安徳帝への想い、胸が苦しくなるほどこちらに伝わって来てとても惹きつけられました。是非また博多座、福岡においでくださいね。お待ちしております。
季節の変わり目、どうかご自愛くださいませ。
akikoさん
ありがとうございます。皆さんの心に響く舞台を務めていきたいと思います。
楽しみにして下さい。
アシモトさん
コメントありがとうございます。初めて見て下さった方がリピーターになっていただくことが
一番嬉しいことですのでこれからも歌舞伎の舞台楽しみにして下さい!
昼の部 だけ 見たので 様子が 知れて 嬉しいです
若い方の 舞台は それほど 見てこなかったけれど
皆さん 魅力が あり 見応え あり 楽しかったです
彼らの お父さん世代が 好きで みてきたから
気持ちは そちらに あり
お染の七役も 何度も 見てたから
いろいろ 思い出し
現在と 過去を 同時に 見たような 気持ちに
なりました
あけみさん
歌舞伎の魅力は継承にもあると思っています。これからそういった機会が増えると思いますが新しい楽しみ方の一つに入れて下さい。