中村扇雀の公式ブログ

「コクーン歌舞伎「切られの与三」」

2018年5月 9日

4月10日からコクーンの稽古場スタジオで稽古が始まり5月4日からシアターコクーンに入り舞台での稽古に移りました。
その間1日だけ休みを取りあとは集中して新作を創り上げる作業に集中しています。

今回の「切られの与三」は音楽がまず注目点です。
古典を現代に活かす方法は各種ありますし実際に試されています。
演技の中にもコクーン歌舞伎は歌舞伎役者と串田さんの母体である自由劇場で育った方々また初めてコクーン歌舞伎に参加する役者さんと多様です。
自ずと台詞術や体のこなしもそれぞれ違っていますがその融合体であることをまず前提に観て頂くことは寛容だと思います。
歌舞伎の伝統から生まれた法則やルールまたは型と呼ばれているものがコクーンでは枠が取り払われているとお考え下さい。
それを踏まえた上で新しく生まれた「与話情浮名横櫛」を楽しんで頂きたいと思います。

ポスターやパンフレットには私は観音久次の一役が書かれていますが、舞台では講釈師、和泉屋多左衛門、観音久次の3役を務めています。

新作のコクーン歌舞伎を是非御覧下さい。
チケットはこのホームページからもまた当日券もございます。

お待ちしています。そしてご感想もお寄せ下さい。

稽古場でのミュージシャン
心地よい驚きになると思います。

IMG_6845.jpg

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コメント

盛況の様で何よりです、おめでとうございます。拝見できるのは後半ですが、ささやかながら感想書かせていただきますね。音楽が良いらしい、凄く楽しみ。実際コクーンが初歌舞伎でそこからの歌舞伎ファンという方もいらっしゃる様で、新しい事が出来るチャンス、参加出来るチャンスを出演者の方がそれぞれに今後生かしていかれたらと思います。

13日に観劇致しました。
もの凄くわかりやすく丁寧に創られた作品だと感じました。全員が日々新しいことを考え、日々進化する作品だとも思いました。
時間が許せばもう一度観てみたいです。

5月12日
日帰りで観劇いたしました。
早朝の朝焼けの中のフライトで、頭の中はまだ夢の中でしたが
コクーンの座席に座り
舞台を・・・そして両袖を観るとワクワク感が増してきます。


ジャズの調べ。何とも心地よい音に
何度も観たことのある、あの『源氏店』なのかと頭の中で”?”が揺れます。

テンポのよい講釈師の語りは、舞台に優しく誘ってくれました。
とにかくテンポが良い!
舞台転換も役替わりも、スピーディーで気持ちが良い。
くるくる回る装置は、時間や距離を目に見えるように表してくれます。 

また、意外性もこの舞台のポイントに感じました。

与三郎って、優男だったんだ・・・
コクーン歌舞伎と分かっていても
ちょっと厳つい印象に思っていた与三郎が、”あかんたれ”だとは・・・

お富さんも
ドーンと構えた印象だったのが、性悪だったとは・・・

青春ドラマを見ているような感じがして
そこここに、仕掛けられているトリガーを繋いでいくには
あと3回は観劇しないと分からないな・・・と感じました

音に関してはとても繊細で
下座音楽のジャズはもとより
小笹の登場で流れる水琴窟の音や
歌舞伎で使われる古典的な”楽器”や超現代的な”楽器”
独特の附けの音

耳も楽しませて頂きました。

扇雀さんの
講釈師は、力強く
多左衛門は、懐が大きくて
久次は、”えっ”と驚き
ワクワクしっぱなしでした。
扇雀さんの立役、大好きです。

チラシの与三郎は、この舞台にピッタリの印象で
また、与三郎が1人舞台に座っている姿は
羽田空港の着陸誘導灯と木更津方向に飛び立っていく飛行機を思い起こさせます。

本当に面白い舞台でした。
ただ、出ておられる役者さんはとても大変でお忙しいだろうと思う舞台でもありました

まだまだ、見たい思いを振り切って帰阪しましたが
松本では、どんな舞台に変化しているだろうと
今からとても楽しみになりました。

扇雀さま

10日昼の部を観劇しました。
こ•これは新しい…
私の知っている"切られ与三"とは全く違う!
与三郎ってお坊ちゃんで世間知らずのお人好し、お富さんはちょっと腹黒くて与三郎を振り回すが、なぜか憎めない。そんな2人に関わる扇雀さんの立役も懐の深い役。
名台詞の場面だけでなく余り上演されない場面を丁寧に見せてくれテンポが良い。場面転換も木枠が動くだけなのに色んな絵に変わって行く。
観る側の想像力を信じて作られた舞台…
作り過ぎず説明し過ぎず、でも丁寧に観せてくれる。
与三郎やお富と一緒に物語のなかで生きている気分になれるのも楽しい。時間を忘れて楽しめました。
久しぶりの立役を演じる七之助さんが素敵、お富の梅枝さんとの相性も良いですね。
扇雀さんはじめ笹野さん亀蔵さんらの講釈師の話が面白くてサクサクと話が進む!音楽がとにかく良い♪
2日目にしてこのクオリティー!素晴らしい‼︎
この先どんな風に進化するのか楽しみです。
月末にもう一度観劇するのが今から待ち遠しいです。
観劇後、木ノ下さんに直接感想を伝えられたのも嬉しかったです。
興奮冷めやらぬままの文章で失礼致しました。

10日の昼の部を観劇致しました♪
とっても、面白くて、楽しかったです。
生演奏のジャズの音楽も、「ミスマッチ?」と思いきや、舞台に溶け込んでおしゃれでした。
舞台の構成も面白かったです。
スピード感のある舞台で「疾走感」が伝わってきました。
実は、「与三郎」は歌舞伎ではまだ見ていないんです。
そんな客・・私だけかも(笑)。
是非、今度は歌舞伎でも。
あと、噂の松本での千秋楽の舞台が、とってもエキサイティングらしいので・・松本でも観劇してみたいのですが・・チケットがないらしい・・・。
残念。
もう一回、是非見に行きたいです♪

扇雀さん

18日に観劇いたしました。
初めてのコクーン歌舞伎!原作本のことなどいったん忘れて、夢うつつな世界にどっぷりはまり数日たっても興奮状態が続いてます。この気持ちをうまく言い表せる語彙力がないのがとっても悔しい!

初心者の私にもわかりやすく丁寧で、スピード感もありながら深くてせつなくて、、、いろんな感情が溢れる濃い時間でした。もっと感想をお伝えしたいのですが、まとまりのないひどい文章になりそうなので、もう一度観て心を整えて・・・改めて感想文を書きたいと思います!

昨日観劇してまいりました。
想像以上の「新作感」でした。音楽がいい!と聞いていましたが、やはり評判どおり下座音楽ときれいに交錯していて素敵でした。
それよりも・・・最後のシーンではまるで、勘三郎さんが下りてきたみたいで、胸が詰まり涙が出てきました。夏祭りの最後とも重なって、ほんとにそこに勘三郎さんがいらっしゃるようでした。楽屋にお伺いしようかとも思いましたが、足跡姫のときと同様、涙途切れずでしたので、遠慮いたしました。
要所要所でぴしっと扇雀さんが登場され、清々しい思いでした。またの舞台を楽しみにしています。

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