「土屋主税の俳句」
2019年1月17日
劇中で土屋公は都文公という俳名を持ち俳句が好きな設定となっています。
ですので劇中舞台上で討ち入りが始まってから短冊に俳句を毎日書いています。
襲名と 年重なりし 鎮魂歌
本日1月17日の24年前阪神淡路大震災が起こり大阪中座で扇雀襲名披露公演中の私は心斎橋のホテルの30階で就寝していました。その瞬間は今でもよく覚えています。
震災からの年月が扇雀を襲名してからの年月なのです。
ですから今日は役を離れ現実の句を書きました。
楽屋に並べているので今日までのものを恥ずかしながらご披露します。
舞台で手に持ちながら書くので乱筆はお許しください。
舞台上で思いつくものや考えていたものなどまちまちです。
俳句は習ったことありませんのでその点ご容赦下さい。
思いつくままです!
何しろ劇中ですので、、
曽祖父の おもかげうつす 庭の雪
初夢に 初代の生の 声を聞き
土屋公 四代を見つめる 雪兎
曽祖父と 同じ雪見て 筆をとる
浅野家の 無念を晴らす 太鼓の音
月灯り 武士の魂 導きて
成駒の 血を受け継ぎて 土屋公
果てしなき 祖父の歩みし 芸の道
手を焙り 初代の姿 我に乗せ
月灯り 大願成就の 力となり
空蝉に 武士の魂 今一度
時となり 悲願の涙 雪溶かす
初春に 精進ちかう 芸の道
襲名と 年重なりし 鎮魂歌
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本日昼の部を拝観致しました。
俳句の真ん中にあるテーマは、『運命』でしょうか。
運命というものは自分次第で変わるとはよく言いますが、簡単には変えられない恐ろしい抗えないものこそ『運命』と言うのではないかと1.17を体験致した私は思います。
土屋主税の登場人物たちも何か運命に翻弄されながらも懸命に生きていますね。
その血の運命。
鎮魂歌 という言葉で泣いてしまいました。
壮観ですね(゜゜)!
いつも思うのですが、扇雀さんの字はとてもきれいで好きな字です。
わたしも書道をやっていたのですが、持ちながら書くのは難しいのに本当にすごいです。
そして字もさることながら、何より俳句も毎日違うものを詠んでいらっしゃるとは!
千穐楽までの分もまたぜひブログに載せてください!
土屋主税早く拝見したいです(o>ω
寶さん
ご来場ありがとうございました。運命を感じたことは間違いありません。宿命の上に運命が働いているようにも感じています。人の心の持ち方で運命は変わると思いますがご来場下さった皆様に、観劇したことが素敵な運命だったと感じて頂けるよう努めて行きたいと思っています。
るーさん
こうしてお見せすることは少し抵抗があるのですが、客席からは見えないと思い、これも演技の中の一つと認識し公開致しました。あの書いている間も土屋公ていなくてはと思うのですが難しいです。また後日公開させていただきます。
本日(18日)、お昼の部を拝見いたしました。
句を書かれる場面、「今日はどんな句を書きはるんやろ?」と思いながら、見つめておりました。
あの角度での達筆さ、お見事ですね。
凛々しい土屋主税さん、ありがとうございました。
マンゴープリンさん
今日は、
鏡中の 姿に初代 乗せて立つ
です。
どんな 句 なのかなと 気になっていました
あの 短い時間 で 書かれてるのは 驚きです
土屋公が どんな人物なのか
当時の 人々が 赤穂浪士に 抱いてた 思い
心情が わかりやすく 伝わる 作品だなと
感じました
以前より 視力が 落ちて ここ数年は なるべく
1列目で 見てますけど 細かい部分や 表情が
見えなくて 悔しい 時も 多いです
感想も 感覚的な 感じに なってしまう
良かったのは 上方の演目の 良さ
情が なんなのか わかるように なってきた?
事 かな
元から 文章 書く事が 好きで まだ スマホが
扱えるから
つい 長文に なり 申し訳ない です
もう 一回 観に 行こうかと 検討中 です
あけみさん
ありがとうございます。舞台での生の臨場感を楽しんでいただければ幸いです。本来は土屋公の書いたであろう句にしなくてはいけないと思うのですが、自身の気持ちを書くことははご容赦下さい。
何だか 俳句の 感想を 言ったみたいな
コメントを 入れてしまった、と 気がつきました
作品と 書いたのも 紛らわしかったですね
いちおう あれは おおまかな 観劇の 感想です
俳句の 内容まで 意見 なんて よう しませんよ
自分の 観劇日の 句を 確認できるのも
楽しいですね
ぜひ 残りの日の 俳句も 公開してください
あけみさん
俳句習ったことがないので単なる言葉並べだとご理解下さい。ただ、舞台の上で書くことを楽しんでいます。その直後に太鼓の音が聞こえてくるので自分の中で鳥肌が立つんです。毎日。