「還暦」
2020年12月23日
12月19日に還暦を迎えました。
シニア入りです。孫がいてもおかしくない年齢です。事実同級生には孫のいる友人はすでに大勢います。
誕生日というものは毎年来るわけで60回と回を重ねてくるとありがたみも薄れてくると思うのです、が還暦は別でした。干支が一回りしての再スタート。
還暦の赤は赤ちゃんに帰るや、魔除の赤などの由来があるそうで赤い物を送られることが古来から慣習化されているようです。
コロナ禍ということもあり人の集まりには細心の注意を要しますが、還暦はお祝いをして頂くのではなく自祝するものと以前聞いた事があり、友人を招いて振る舞うことが良いとされているらしいのです。その慣例に倣い知人を招いて自らの再スタートを自祝しました。
ケーキも今年の顔見世の役"おとく"をあしらった物、和菓子で定紋を象った物、お寿司でできたデコレーションなどいただき、感謝の言葉しかありません。
今年は顔見世が19日千穐楽とコロナの為に短縮され、当日は一部に出演のあと東京に戻るので前日の18日に会を開くことに決めその時点で、12月19日生まれの友人2人も参加可能ということで、同じ誕生日を3人で祝う楽しい会となり、当日お決まりの赤のチャンチャンコが用意されていて、それをまとい赤ちゃんに戻るがごとくリスタートの儀式を友人に囲まれ挙行しました。
7歳離れていますがインテリアデザイナーの森田恭通さん(右)と一回りしたのDEAN & DELUCAの横川正紀さん(左)皆12月19日生まれの仲間です。
そして菊正宗が大好きな私にとって最高のプレゼント、株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY代表取締役の中田英寿さんと菊正宗酒造の嘉納次郎右衛門さん(左)から中田さんの発案で還暦祝いのデザインされた樽酒四合瓶をサプライズでプレゼントされこんな嬉しい事はありません。
HIDEこと中田英寿さんとは長いお付き合いでヒデ、ヒロちゃんと呼び合うなかで平成中村座や各劇場にタイミングが合えば見に来てくれ食事をしに行く友人です。嘉納さんは僕の菊正好きからご縁が出来て、彼の結婚式で祝舞を踊った仲です。
自身も何か赤いものをと思いiphoneのカバーを赤を購入。
現代では還暦はまだ通過点に過ぎなくなって来ている気がします。
特に歌舞伎役者は舞台の積み重ねが財産となり、舞台にその成果が年齢と共に現れてきます。父も鴈治郎襲名は58歳でした。それから30年もの舞台人生を送り旅立ちました。
コロナ禍、公演そのものが自粛され一公演に一演目出演が続く今、これを受け入れることから始めなくてはならず、製作費削減やリモートでの様々な発信など制約の中、気持ちだけはしっかり持ち、身体を作り自分自身を律する生活の中から、新しい事も赤ちゃんが知識をスポンジで吸い取る如く吸収していくようにとはいかないと思うけれど、赤ちゃん帰りした還暦で自分を見つめ直す作業に追われています。
映画ワンダーウーマンを見に行くのに、ネットでチケットの券種を選ぶ時シニア60歳以上¥1.200をクリックして嬉しいやら悲しいやら複雑な心境であったことは間違いありません。
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