「顔見世千穐楽」
2021年12月24日
昨日顔見世興行が千穐楽を迎え本年度の全ての舞台が終わりました。
1月公演の稽古は残っていますが、お客様の前での仕事としては仕事納めです。
今年も1年間コロナ禍で劇場に足を運んで下さった皆様に心から感謝申し上げます。
一年の締めくくりで曽根崎心中のお初を父の追善として上演できたことは大きな喜びであり
上方歌舞伎の継承という責任を強く感じた公演でした。
その為に必要なことは、お客様に良い舞台を提供し役者もしっかり勉強していくことに尽きると痛感しています。コロナでこの2年間演劇業界は大打撃を受けました。大向うの無い歌舞伎、座席に空間のある歌舞伎、舞台上で奏者が黒い布で顔を覆う歌舞伎。演者としてのストレスは私たちにしかわからないことですが、お客様の不安も理解できます。我慢の日々は続きます。こんな時だからこそ芸術や文化の力が必要だと信じて疑いません。
師走の京都顔見世の千穐楽には南座ロビーの曽祖父に感謝の挨拶をして京都を離れます。
父が亡くなり成駒屋の芸を継承することを誓って父の生まれ故郷で大好きな京都に別れを告げ京都駅八条口へ。
今月も数多くの方に暖かく迎えていただき、お料理、お酒、おもてなし、感謝の心でいっぱいです。
お会いできなかった友人も多々あり後ろ髪をひかれながら京都駅で茨木屋さんの蒲鉾のおつまみを買い、新幹線のホーム真ん中にある売店で生ビールを持ち込み用の袋に入れてもらい、独り新幹線の座席へ。
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顔見世千穐楽おめでとうございます
近年、これほど満足した顔見世はなかったように思います
上演時間・出演者の人数などで
なんとなく物足りなさを感じていましたが
これほど、華やかで満足できた舞台を拝見し
今年の観劇納めが出来たことは
何より嬉しい事でした
顔見世の『曾根崎心中』
感じたことは、2時間でも喋り続けられるほど
深く味わいました
扇雀さま
良い舞台
面白い舞台をありがとうございます
来る年は良い年でありますように
舞台芸術が『普通』に観劇できますようにと祈ります
先日、南座の舞台写真のコーナーを見てきました
お初の舞台写真が欲しかったので…
曾根崎心中だけでなくどの写真も
グッとくるには程遠く
もう少し舞台の分かっているカメラマンが撮って欲しいと思いました
ピントも甘く
構図も弱く
感動した舞台の瞬間を切り取っておきたいファンの気持ちを分かって欲しいなって思いました
たまねぎさん
舞台を堪能して頂き嬉しい限りです。
曽根崎心中はやはり自分の中では大きな存在だったのだな改めて感じました。
写真のことは私自身がコメントできませんがご意見としてありがたく劇場、松竹に伝えるように致します。